【実践】小じわやニキビに効果…魔法のビタミン「ナイアシン」で本当に美肌になるのか (1/2ページ)
一部の健康オタクの間で人気上昇中のナイアシン。ナイアシンはビタミンB3の別称だ。このナイアシンがかなりの優れものなのだ。
ナイアシンは脂質や糖質をエナルギーに変えるために不可欠な物質で、油っぽい食べ物や甘いものを食べると急減する。ナイアシンが減ると肌が脂っぽくなるため、ニキビや吹き出物の原因になる。
私は中年の男なので、とにかく顔がべたつく。脂ギッシュである。自転車に乗っていてコバエの群れに突っ込み、目を開けたら顔がかゆい。手で拭うとコバエが数匹、もがいていた。ゴキブリホイホイか、私の顔は。
ナイアシンが不足すると顔がべたつくらしい。それなら、私にはナイアシンが不足している。日本人の食生活ではナイアシンは不足しないという話だが、ならなぜ私の顔はてんぷら屋の換気扇みたいな粘りなのか。おかしいだろう。小学生の頃から延々とニキビに悩み、ニキビが収まったと思ったらやってきたのは小蠅殺油地獄。私の前世はガムテープなんだろう、きっと。
強烈な“ナイアシンフラッシュ”
しかし肌にはいいのかもしれないが、ナイアシンには副作用があるという。ナイアシンフラッシュだ。永井豪的なそのフラッシュは、数百mg単位でナイアシンを飲むと起きるという。
ナイアシンには血管を開く作用がある。それも普段は開かないような肌の中の小さな血管を集中的に開く。広がった血管に血液が流れ込み、肌が赤くなる。血行が良くなるというのは、肌にはとてもいいことで、くすみの原因になる老廃物は流され、細胞の代謝の遅れも改善される。肌の細胞がリフレッシュされるのだ。
しかし一方でかゆくなる。それも猛烈にかゆくなる。熱い風呂に入ると全身がかゆくなるけれど、ようはあれと同じことをナイアシンが引き起こすのだ(細胞の中のかゆみ成分が放出されるという説もある)。
肌が真っ赤になり、猛烈にかゆくなる副作用があるのだ。それをナイアシンフラッシュと呼ぶ。
なめてかかっていた。最初に飲んだ時、飲んで30分後に起きたナイアシンフラッシュは、じんましんのように強烈だった。首まで真っ赤になり、首筋から太ももから背中から、あらゆる場所がちくちくと内側からかゆく、まさにアレルギー症状。ふざけるな、だまされた、アトピーの子はこれが続くのか! と愚痴を言いながらも、どうにもならずに氷で首を冷やして寝た。夕方に寝て、そのまま朝まで寝ていた。