極上ジューシーな「日本三大和牛」全てのルーツは但馬牛だった? (1/2ページ)

Suzie(スージー)

極上ジューシーな「日本三大和牛」全てのルーツは但馬牛だった?

高級肉のなかでも、松阪牛、近江牛、神戸牛は特に有名。この響きだけで、食欲がわいてきますよね。ということで、それぞれどんな特徴のあるお肉なのか、あらためて勉強してみましょう。

■1:東京中心に名声が広まった“松阪牛”

松阪牛の読み方は、「まつさかうし」「まつざかうし」「まつさかぎゅう」「まつざかぎゅう」などいろいろですが、正式には“まつさかうし”と読みます。

松阪地方はもともと農耕のさかんな地域で、農機具を引くなどの力仕事を牛にさせていました。その多くは兵庫県但馬地方で生まれ、きれいな水や草をたっぷり食べて育った牛です。

明治になると牛鍋やすき焼きが盛んになったため、農耕用に3~4年使われた牛を1年間食用に飼育して供給するという流れができました。さらに昭和33年には「松阪肉牛協会」が創設され、東京中心に名声を集めることとなったのです。

いまも、全国の産地から厳選した牛を生後12ヶ月までに松阪牛生産区域に連れてきて、個体識別管理システムに登録。その生産区域での肥育期間が最長で最終の牛など、さまざまな条件が満たされた牛だけが松阪牛として出荷されます。

なかでも、兵庫県産の子牛を900日以上松阪牛生産地域で肥育した牛は「特産」と呼ばれるそうです。

長い伝統と豊かな自然の恵みによって、きめの細かいサシ(霜降り)と箸で切れる柔らかな肉質の松阪牛を、現代の私たちがおいしくいただけているわけですね。

■2:将軍家にも献上されていた“近江牛”

近江牛は、豊かな自然環境と水に恵まれた滋賀県内で、最も長く飼育された黒毛和種。松阪牛とルーツは同じで、但馬牛ともいわれています。

もともと将軍家に献上されていたという歴史のある近江牛は、霜降り度合いが高くて柔らかく、なにより芳醇な香りが特徴。とろけるようなおいしさです。また一方には、商売上手な近江商人の大規模な宣伝活動などの相乗効果により、全国で有数の有名な牛肉になっていったというエピソードもあります。

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