白紙撤回はメインスタジアムだけではなかった。なんと佐野研二郎氏がデザインしたとされる、公式エンブレムが使用中止となった。これはエンブレムがベルギーの劇場ロゴに似ていると指摘されているという問題について大会組織委員会が使用を中止する方針を固めたことが明らかとなった。当初「問題はない」と判断していた大会組織委員会はここに来て突如の白紙撤回だ。

―エンブレム問題とは



当初選出されたエンブレムはTが東京オリンピックを連想させ、日の丸が日本を表すなど独自のスタイルの全く新しいデザインだと思われていた。

が、このエンブレムに対してベルギーの劇場ロゴと似ていると指摘が入り、更に裁判沙汰となってしまい佐野氏側にとっては非常にフリな状況に。

さらにサントリーのトートバッグに一般ブログからの素材の盗用、また原案とされるロゴのプレゼンテーション資料に、一般ブログの写真を無断転載していたという点もあり、ネットではエンブレム中止を望む声が高まった。

現在、緊急協議をするとのことだが協議される時点で異例の事態が起きていることは容易に想像できる。
まさかオリンピックが始まる前に違う「きょうぎ」が開かれるとは。

メインスタジアムだけでなくエンブレムも白紙撤回となるとは、我が国あげての一大イベントがいかに注目されているかということです。

皮肉にも佐野研二郎氏のツイッターの「ことば（灰色や 黒を白だと 言う人が 白紙に戻す 五輪デザイン）」が現実となってしまいそうだ。