佐野研二郎にヒクソン・グレイシーと闘った高田延彦説が浮上!?|プチ鹿島コラム

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佐野研二郎にヒクソン・グレイシーと闘った高田延彦説が浮上!?|プチ鹿島コラム

 今週こんな記事が話題になった。

《コンペ応募者に不信感「佐野氏ありきの選考だった」(日刊スポーツ9月2日)》

 2020年東京五輪エンブレムの選考コンペに応募したデザイン関係者が日刊スポーツの取材に応じたもので、

・「広告代理店がデザインを『カネ化』し、デザイナーもそのいいなりになってきた日本デザイン界のうみを、これを機に全部出し切った方がいい」

・「お金になればいい、と要求がエスカレートする代理店に、これまで佐野氏はうまく乗ってきたのではないか。代理店にとっても、使いやすいのだろう」

 などのコメントが載っていた。言ってみれば、「広告村」のなかでは佐野研二郎はスターだったのだ。先日、友人のデザイナーから聞いた話を思い出した。デザイン業界のなかで、今回の佐野氏のことを「高田ヒクソン戦」にたとえる人がいるという。プロレスラーの高田延彦が格闘家のヒクソン・グレイシーと対戦し、あっさり負けてしまった試合のことである。

「村」を出て多数の目にさらされたらボロが出た2人

 佐野氏があの時の高田というのはどういう意味か?聞いてみると「あの頃の高田延彦は"最強"を名乗っていた。それがプロレス界だけならよかったが、実際に格闘技のリングに上がってヒクソンと戦ってしまうと……」。

 佐野氏も日本の広告界では売れっ子だった。しかし、いざ五輪エンブレムで神輿を担がれたらボロが出てしまった。この場合、格闘技と五輪は「超・公の場」「世界標準」という価値観で考えればよい。厳しいことを言えば「村」で活躍しているだけならよかったが、村を出て多数の目にさらされたら今回のようになった。それが「ヒクソンと戦ったときの高田に似ている」というのである。

 ただ、プロレス界がダメなわけじゃない。高田が敗れたあと、若手で世間的にはまだ無名だった桜庭和志が格闘技のリングで大活躍してプロレスの強さをアピールしたように「無名でも世界に通じるガチな若手は日本のデザイン業界にもいるはず」だという。しかし、知名度や集客力を考えると「応募の条件」が限られた。あのとき若手の桜庭がヒクソンに勝てそうだからと言って、高田に代わって東京ドームのメインをいきなり務められたか?客は集まったか?まさに興行と同じである。

 ここで私は考えたいのだ。「村」では最強のゴキゲンな立場だけど「世界(超・公の場)」に出るとアラが目立ってしまうというこの図式。何も佐野研二郎氏だけではないだろう。私が以前から主張していることに「森喜朗の不思議さ」がある。

 世の中ではまったく尊敬されていないが「半径10メートル以内」では抜群の支持と影響力がありそうな森喜朗。人たらしの政治、典型的な昭和の政治家である。森喜朗は町長とか県会議員とかローカルな存在だったら誰も不幸にはならなかったと思う。しかし座持ちが良すぎて、すいすいと総理にまでなってしまった。そして気がついたら「東京五輪・パラリンピック組織委員会会長」である。「村」ではよかったが「超・公の場」に出てしまったらずさんさだけが目立つだけという今回の図式そのままではないか。

 森喜朗は今回のエンブレム騒動も「えらい目に遭った」とか「何が残念なんだよ」とか、とにかく他人事である。組織の長なのに。そろそろ「村」にお帰りになったほうがよいのではないか。佐野研二郎がダメなら森喜朗もアウトなはずである。

著者プロフィール

putikashima

お笑い芸人(オフィス北野所属)

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)。

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