12日に日本テレビ系列で放送されたバラエティ『嵐にしやがれ』内の櫻井翔と桐谷美玲が出演したコーナーが、企画倒れではないかと物議を醸している。

　そのコーナーは『ニッポン再発見！ 櫻井翔のお忍び旅行』。正体がバレて声をかけられたらその旅が強制的に終わるというルールの中、櫻井翔がお忍びで旅行に行くというコーナーだ。

　以前までは櫻井の一人旅であったが、以前の放送で櫻井が要望したことにより、今回から二人旅へと変更。女優の桐谷美玲を迎え、ペアでお忍び旅行へ赴く事となった。桐谷が現れた瞬間、櫻井は「無理でしょ、忍べないでしょ」とすぐにばれてしまうのではないかという懸念を示したが、事前に撮影されたインタビュー映像にて「とけ込む力がある」と豪語した桐谷は、櫻井の用意した帽子やちょんまげなどの無茶ぶりに応じ、顎をしゃくれた変顔を披露するなどしてアピール。櫻井が「しゃくれると分かんないね」と納得したところでお忍び旅がスタートした。

　2人は、まず浅草の雷門通りへと向かい、以前から桐谷が食べたかったという行列のできるどら焼き屋『亀十』へと向かう事に。店までつつがなく向かった二人は、店員との対応を行った桐谷が、なんと外国人のフリをして乗り切るというお忍び力を披露して購入に成功。

　続く浅草寺でも、桐谷が仲見世通りの店に寄りまくるなどの行動をしたものの、その際に購入した団扇で顔を隠すなどしながら、危うげなく目的の常香炉に辿り着き、煙を浴びる事に成功し、さらにツーショットも撮影した。その後、最後の目的地としてスカイツリーに向かった二人は、チケットの購入で顎をしゃくれさせるなどして乗り切ると、行列やエレベーターなどでも声をかけられることなく、見事スカイツリーの展望台へと到着。全行程を成功に終わらせた。

　さらに、その後のおまけとして、どこまでやったら気付かれるのかチャレンジするという企画が行われ、櫻井と桐谷は、オブジェで交互に写真を撮る、係員が仕切る記念撮影を行う、変装用のメガネを外し、ガラス床の上での係員による記念撮影をするなどしたものの、いずれも発覚することなく終了した。

企画に致命的な欠点

　お忍びという観点で言えばまさに大成功を収めたと言っていいこの企画だったが、スタジオでVTRを見た嵐のメンバー・二宮より「周りがもう気を使い始めているんじゃないすか？」との指摘が入った。

　それに対し、櫻井も「確かにさ、これがテレビと知らずに、浅草で芸能人Aと女性芸能人Bが歩いていたら声かけないか。やべぇの見ちゃったって思うかな」と、櫻井たちに気が付いている人がいたとしても、カップルに見える男女の芸能人に対して声がかけにくいのではないかという見解を示し、同じくメンバーの大野からは、「（旅行相手は）男性だよ、今度は」というツッコミが入ることに。はからずも男女二人の旅になることで、お忍びという趣旨にも関わらず、一般人が声がかけられないような環境を作ってしまっているという、企画としては致命的な欠点があることが発覚する形となった。