【AKB48じゃんけん大会総括】無名メンバー優勝で"八百長疑惑"を払拭か

デイリーニュースオンライン

Photo by AKS
Photo by AKS

 9月16日に横浜アリーナで第6回AKB48じゃんけん大会が開催された。このじゃんけん大会は、これまでにシングル曲を歌う選抜メンバーがいつも同じようなメンバーばかりが選ばれていて、選抜メンバーを平等に選んで欲しいという声がメンバーから多くあったことで、2010年からスタート。知名度の低いメンバーや目立たないメンバーにとっては晴れの舞台となっている。

 じゃんけん大会ではトーナメントで勝ち残った上位16人が選抜メンバーになり、優勝者がセンターポジションで歌う権利が与えられる(昨年から優勝者はソロデビューで2位から16位までがカップリング曲の選抜に変更)。その第1回目の優勝者が内田眞由美。内田はこれまで選抜メンバーに選ばれたことも無く、総選挙でも圏外だったメンバーである。この内田の優勝により彼女のような境遇のメンバーに勇気と希望を与えてくれるイベントとして注目を集めるようになった。

 翌年の第2回は篠田麻里子、第3回には島崎遥香、第4回には松井珠理奈、第5回には渡辺美優紀が優勝した。この優勝メンバーの名前を見ると人気メンバーばかりで、内田のような立ち位置のメンバーが勝つことがなくなっていた。この一連の流れを見て、「じゃんけん大会は八百長なのではないか」と言われるようになり、今年もそんな気持ちで勝敗の行方を見ていた人も多かったことだろう。

 では、じゃんけんの勝敗に運営側の意志が反映されていたら……もし、本当に八百長だったとしたら誰が優勝なのか? ネット上ではそんな予想に溢れていた。昨年はNMB48の渡辺で一昨年はSKE48の松井という流れがあったので、今年はHKT48の宮脇咲良が本命視されていた。さらに新しくスタートするNGT48から参加している西潟栞莉奈、高橋みなみの卒業の後に総監督になる横山由衣あたりが来るのではと言われていた。

 そんな疑惑の中でスタートした今年のじゃんけん大会だが、16強にはこの予想メンバーの中で横山のみが勝ち残る結果となった。このまま横山が優勝したら「やっぱり八百長か」と言われる可能性も高く、最後まで彼女の動向をチェックしていた人も多かったように思う。しかし結果的には準々決勝で横山は敗退。決勝戦では横山を破った藤田奈那と中西智代梨が決勝のステージに上がり、接線の末に藤田が見事に優勝した。

 優勝した藤田は、第1回の優勝者の内田と同様に、選抜経験も無く総選挙でもすべて圏外だったメンバーである。この順位を見てようやく八百長疑惑は晴れたのではないか。この結果を踏まえて総監督の高橋は「久しぶりに震えたね。AKB48のじゃんけん大会は八百長じゃねーよ!!!」と言い、さらに時期総監督の横山は「毎年、八百長八百長って言われるんですけど、AKBはガチなんだなっていうのを見せれたんじゃないかなと思います」と話した。総監督も時期総監督もこの結果に満足している様子だった。

 こうして「疑惑」が晴れた形でじゃんけん大会の幕は閉じたが、終演後に初代チャンピオンの内田が藤田に向けてツイッターで「よっしゃあああ!!これだよこれ!!こういうのを待ってたんだ!!なぁな優勝おめでとう」と祝福。さらに「ゆうても大変なのはこっからだ。絶対に負けないで諦めないでくじけないで、自分の夢掴んでほしいです。はぁ~すごい心揺さぶられた(笑)やっぱAKBっておもろい」とエールを贈った。

 高橋や横山といった先輩の言葉以上に重みがあり、同じ境遇から優勝した内田ならではの言葉が八百長疑惑の払拭であり、藤田の励みになったことだろう。藤田はまだ無名に近い存在だが、この優勝をキッカケに飛躍する可能性も十分に秘めている。藤田にはAKB48の新星として大きな期待が持てそうだ。

Reported by Bremen Oshima

「【AKB48じゃんけん大会総括】無名メンバー優勝で"八百長疑惑"を払拭か」のページです。デイリーニュースオンラインは、じゃんけん大会AKB48エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧