【ラグビーW杯】日本代表“外国人問題”を清宮監督が一刀両断「純血主義は些末なこと」 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

写真はFacebookより
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 現地9月19日、名将エディ・ジョーンズ率いるラグビー日本代表は、ワールドカップ(W杯)の初戦で歴史的快挙を成し遂げた。優勝候補・南アフリカに勝利したのだ。試合中から「ジャパン」コールが飛び交い、試合後も開催国イングランドを中心に、世界中が「史上最大の番狂わせ」とお祭り騒ぎとなった。

 一方、日本では2019年のW杯自国開催が決まっているとはいえ、ラグビー自体はマイナースポーツといえる。ラグビー競技者やファンを除けば、現地での熱狂ぶりを知ってニュースをチェックした人も多いのではないだろうか。それどころか、大健闘の日本代表に水を差しかねない論議さえ巻き起こった。「外国人問題」だ。代表選手に外国人選手が多い、とする指摘で、例えば南アフリカ戦で逆転トライを決めたカーン・ヘスケス(30)は、ニュージーランド出身である。

日本国籍ではなくてもラグビー日本代表になれる

 日本でも人気の高いサッカーでは、その国の国籍を持つことが代表入りの条件である。三都主アレサンドロや田中マルクス闘莉王、酒井高徳など、海外をルーツに持つ選手たちが日本代表としてW杯に出場したが、全員日本国籍だ。

 ラグビーの場合は、日本国籍は必須ではない。他の国の代表にも選ばれていないことのほかに、いずれかを満たせば代表になれる。

・国籍を保有していること
・その国に3年以上居住していること
・父母または祖父母がその国の国籍を保有していること

 ラグビー日本代表は31選手のうち3割以上を占める10人が外国人選手。羽田空港から出発する選手たちを見て、「外国人が多いんだね」という声もあった。

 W杯開催前、スポーツ雑誌「Number」では「外国人選手が10人、どう思う?」の議題でアンケートが行われたが、「日本人だけで戦ってほしい」と主張する人が1割以上いた。中には「日本が勝っても感動できない」という意見も。日本の国技・大相撲でも純血主義を是とする意見がたびたび見られるが、ラグビー日本代表の外国人の多さについても、違和感を覚える人が多いことが見受けられた。

 “助っ人主義”としたい思惑が、そこには見え隠れする。だが、その指摘はエディ・ジャパンには当てはまらないだけの理由と熱量が、そこにはある。家族との時間や怪我を負うリスクを省みず「世界一厳しい」と言われる日本代表の練習に取り組み、この4年間を戦ってきた男たちを知れば、きっとそんな思いは湧かなくなるはずだ。

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