【プロ野球】CSに臨むセ・リーグ三球団のストロングポイント

デイリーニュースオンライン

Photo by shiori.k via flickr
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 稀にみる大混戦となった、2015シーズンのセ・リーグ。熾烈な優勝争いを制したのは東京ヤクルトスワローズだった。そして、最終戦までもつれたクライマックスシリーズ(以下CS)出場権は、読売ジャイアンツと阪神タイガースが獲得。混戦を勝ち抜いたファンの興奮とともに、各球団のストロングポイントを見ていこう。

 まずは、14年ぶりのリーグ優勝を成し遂げ、息上がるスワローズから。

「打線の陰に隠れているが、今年のスワローズが強かったのはリリーフの強さだ。短期決戦は打線も然ることながら、強力リリーフ陣のいるスワローズが断然有利!」
「トリプルスリー、首位打者、打点王。負ける要素が見当たりません」
「ホーム最終戦でのサヨナラ優勝ですよ。神がかっているし、勢いが違います。このまま勝ち抜く姿しか想像できません」

 打撃で他チームを圧倒したセ界の火ヤク庫・スワローズ。しかし、年間通じて活躍したリリーフ陣を忘れてはいけないだろう。特にクローザーを勤めたトニー・バーネットの活躍は圧巻だった。リーグ最多の41セーブを挙げた活躍も当然ながら、CSの対戦相手となるタイガース、ジャイアンツからは失点0と完璧に押さえ込んでいる。この事は両チームにとって脅威と言えるだろう。

 前年最下位からのリーグ優勝で勢いに乗っているだけに、その期待はとてつもなく大きい。2001年の以来の日本シリーズ進出の可能性は高い。

 続いては、2位のジャイアンツ

「過去、全てのCSに出場しているのは我が巨人軍だけ。その闘い方は熟知しているだけに経験値では有利なはず」
「山田、山田と騒がれているが、山田はジャイアンツを苦手にしている。山田を押さえることができる我ら巨人軍に勝機はある!」

 リーグ2位とはいえ、安定した戦力を抱えるのは事実。12球団で唯一全てのCSに出場しているだけに、経験値も申し分ない。また、最大の注目選手山田哲人を打率.219と押さえ込んでいる事も、戦いを有利にする自信となるだろう。しかし一方で、チーム防御率は12球団トップの2.78ながら、打率は.248とリーグワーストと豪打が鳴りを潜めた今シーズンのジャイアンツ。打線の復調が日本シリーズ進出の鍵になる。

 最後は3位のタイガース。

「棚ぼたとかカープの自滅とか言われているが、3位になったのは紛れもない事実。胸を張って出て欲しい。日本シリーズまで行って昨年の雪辱を果たして欲しい。ツキはある!」
「阪神タイガース球団創設80周年の今年は、なにがなんでも日本一という気迫が感じられる!」

 広島の自滅によるCS進出という見方をするプロ野球ファンも多いが、決して運だけではない。シーズンを通しての1勝の積み重ねが生んだ紛れもない実力だ。ファンの熱狂度は球団随一なだけに、ファンの声援を追い風にして一気に駆け上がる可能性は少なくない。

 どの球団が日本シリーズに進もうとも、おかしくはないのだ。

(取材・文/井上智博)

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