パティシエ鎧塚氏が危ない発言「糖質はがんのえさ」

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写真はフェイスブックより
写真はフェイスブックより

「糖質はがんのえさ」──9月に妻で女優・川島なお美さん(享年54)を胆管がんで亡くしたばかりのパティシエ・鎧塚俊彦氏(50)の発言である。

「Toshi Yoroizuka」のブランドで人気の鎧塚氏は10月27日、東京都内で行われた不二製油「おいしい健康 共創フォーラム」に出席。ロカボ(低糖質)スイーツのプレゼンテーションを行った。鎧塚氏は現在、北里研究所病院の教えを基に、低糖質スイーツにも力を入れている。

「日本は低糖質の分野で遅れている」

 海外修行の経験を積むため、鎧塚氏は20年ほど前、オーストリア・ウィーン郊外にあるバックハウスアンナミューレに勤務していた。当時、ウィーンは街のどのお店でも低糖質スイーツがあったとのこと。鎧塚氏は「日本もスイーツのレベルは世界トップクラスにあるが、低糖質の分野はまだ遅れている」と指摘した。

 さらに、自身の左目がほとんど見えにくくなった病気や、なお美さんががんになったことから、健康維持の大切さを意識するようになった件を話した。極端な制限など短期的な健康維持はダメとし、長期的な視点を踏まえて「ムリせず美味しいものを食べて楽しんで生きる」ことを訴えた。

 そんな鎧塚氏のプレゼンテーションの中で、一番注目を浴びたのは、この一言だった。

「糖質はガンのえさなんです」

 これを各メディアが見出しにして報じたところ、一部からはこんな声が聞こえた。

「菓子職人がそれを言うの!?」
「パティシエが糖質は危険と言うのも……」

 しかし、このような炎上スレスレの反応はほんの少しであった。意外にも、ツイッターには優しい声が溢れたのである。

「立場が難しいからこそ説得力がある」
「奥さんが亡くなった直後のプレゼンだから、感慨深い」
「何事もほどほどにバランスよくが一番」

 このように、鎧塚氏に共感し「がんばって」と応援する声がほとんどであった。

報道陣にもお客さんにも丁寧な鎧塚氏の人柄

 鎧塚氏は、なお美さんが亡くなった直後に殺到した報道陣に対し、多忙な中でも丁寧に接し続けた。このことからも、なお美さんの葬式が行われた時期には、鎧塚氏の優しい人柄に関する記事も出た。

「自分の出演ドラマや映画の宣伝のときは愛想がよくても、それ意外は横柄というのが一般的な芸能人、文化人です。ところが鎧塚さんは、痛々しいほどに真摯に対応されていた。なかなかできることじゃない」(スポーツ紙記者)

 鎧塚氏は低糖質スイーツのイベント当日、自身のfacebookで報道内容について補足している。一連の報道に目を通したうえで、「内容は間違いない」と報道陣を立てた上で、低糖質スイーツを新しい選択肢として開拓していく強い決意を綴っている。そして、スイーツの本質については、

「ガツンと甘いスイーツこそ心の栄養!」

 正統派フランス菓子やドイツ菓子の伝統を、改めて尊重している。

 鎧塚氏のfacebookにはファンから多くの反響が寄せられているが、1つずつ丁寧に返信している。そんなところからも、鎧塚氏の人間性が見えてくる。

 スイーツで多くの日本人の心を癒してきた鎧塚氏に対し、これからも長く活躍し続けてほしいと、エールが殺到した。

(取材・文/春山修司)

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