マキタスポーツ発案の”10分どん兵衛”が驚くほどの美味しさ|プチ鹿島コラム

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世間にじわじわ広がる「10分どん兵衛」
世間にじわじわ広がる「10分どん兵衛」

 いま、“10分どん兵衛”がきてます。世間にじわじわ、私の周囲では急速に拡がっている。「10分どん兵衛」とは、カップ麺「どん兵衛」にお湯を入れて10分待って食べる方法である。つまり、麺をわざとのびさせて食べるのだ。これが想像以上に美味いのである。

 コシがなくなった麺は、それはそれはやわらかくてズルズルとイヤラシイ。長い間「麺はのびたら不味い」という信仰があったけど、「10分どん兵衛」はそんな常識をひっくり返した。

マキタスポーツの”発明”がラジオから拡散

 この食べ方を「発明」したのはマキタスポーツ。TBSラジオの番組「東京ポッド許可局」(マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ)のなかで、マキタ局員がわれわれ2人に教えてくれたのだ。するとラジオが発信源となり、放送直後から「10分どん兵衛」が拡散され、最近では世間でも話題になっている。ラジオの力だ。

 もともと「東京ポッド許可局」は食に関する話題が多い。ベーコン、アジフライ、コロッケそば、すあま……。どれも高級グルメではないが、ちょっとした食へのこだわり。最近では、ご飯にかけて食べるおかずの残り汁のナンバーワンを決めようと、「汁総選挙」を渋谷公会堂に2000人集めて開催した(1位は豚の生姜焼き)。

 あと、ホテルでの朝食バイキングとの理想的な向き合い方についても語り合った。朝から欲望全開のあの場で欲望を抑えることができるのが本当の大人なのでは? という。食に対する助平な番組が、今回どん兵衛で盛り上がっているのである。

「10分どん兵衛」をマキタ局員からきいたあと、私も試す機会をうかがっていた。でもひとつだけ大変なのはカップ麺にお湯を入れて10分待つのは意外に長時間なこと。なので10分が苦にならない機会を狙っていた。

 先日、ついにそのチャンスがおとずれた。深夜3時に帰宅したときに「10分どん兵衛」をつくったのである。飲んで帰ってきて小腹も空いて、でも片付けや明日の準備もしなくてはいけない「空白の10分」を狙ったのだ。そうして食べた「10分どん兵衛」は酔いがさめるほど美味かった。新感覚だった。コシのやわらかさは福岡で食べた絶品のうどんを思い出した。

 いま私たちが気になっているのは本家本元の日清食品はこの噂を知っているのか? ということだ。「いや、社員はとっくに昔からこの裏技は承知のはずではないか?」とも言い合っている。そのうち聞いてみたいです。とにかくこの「10分どん兵衛」、未経験の方がいたら一度やってみてください。おススメです。

著者プロフィール

putikashima

お笑い芸人(オフィス北野所属)

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)。

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