番組表が空白の異常事態…フジテレビの混乱招いた”年末格闘技”の不安

デイリーニュースオンライン

「RIZIN」オフィシャルHPより
「RIZIN」オフィシャルHPより

『ザ・テレビジョン』でも『TVガイド』でも『TVBros.』でもいい。手元に年末年始特集号のテレビ誌があったら、開いて31日夜の番組表を見て欲しい。

 細かい字で各局の大晦日特番の内容が掲載されるなか、異様な光景が目に飛び込んでくる。番組表のフジテレビの欄だけ、ポカ〜ンと空白になっているのだ。

 ここには「PRIDE復活!」と大宣伝した総合格闘技イベント、『RIZIN』の生中継(注1)が入るはずなのだが……。

「各誌の〆切である12月初頭までに番組を確定できなかったということでしょう。かなりの異常事態で、フジテレビ内の混乱がうかがえる。一説には、局内でコンプライアンス(注2)問題への不安が囁かれていると…」(スポーツ紙芸能担当記者)

 RIZINは旧・PRIDEの中心メンバーだった榊原信行氏や、フジのKプロデューサーらが企画。かつて最強を誇ったエメリヤーエンコ・ヒョードルの復帰戦(vsシング・心・ジャディブ)や、2003年に紅白を瞬間的に上回る視聴率を取った、元横綱・曙とボブ・サップの12年振りとなる再戦などが発表された。

 ところがPRIDEを終了に追いやった要因が、再び取り沙汰されているのだ。あの新格闘王・前田日明氏には、

「(RIZINは)ダメですね!真っ黒ですよ、あれ。反社会勢力が付いている」

 と、断言される始末(注3)。かつて自身の団体から選手をPRIDEに引き抜かれた前田氏だけに私怨混じりかもしれないが、事実ならば大騒動となることは確か。

 さすがにイベント自体は開催されるだろうが、フジの中継がどうなるのか……まだまだ不安は残る。そして無事に中継されたとしても、「現在トップの格闘家が誰も居ない。懐メロ路線でしかない」との世評を乗り越えて視聴率を取れるのだろうか? 

大晦日TVウォーズを制するのは?

 昨年2014年の大晦日視聴率は以下の順番だった。

(1)NHK 42.2% 「NHK紅白歌合戦」21:00〜23:45
(2)日テレ 16.0% 「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!大晦日年越しSP」21:00〜24:30
(3)テレ東 5.6% 「ボクシング3大世界戦」21:00~23:35
(4)テレ朝 5.4% 「くりぃむvs林修!年越しクイズサバイバー」23:45〜25:30
(5)TBS 3.4% 「KYOKUGEN2014」22:10〜23:35
(6)フジテレビ 3.3% 「ワンピース エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜」21:00〜23:00

 2015年大晦日も、前述のフジテレビ以外は昨年と同じ番組の2015年バージョンを放送する予定だ。

 大晦日TVウォーズの行方を予想してみれば、1位・NHK、2位・日テレは鉄板。それ以外は、これまた懐メロ格闘技の「魔娑斗vs山本KID」が目玉のTBS、そもそもやる気が感じられないテレ朝、マイペースのテレ東が団子状態。RIZINが無事に放送されたとしても、フジがこの「第二集団」から抜け出すのは困難と見る。

 なんのことは無い。昨年とほとんど同じ。テレビ局がチャレンジ精神を失って右顧左眄してきた証左ではなかろうか。2016年こそ信念を持って番組を作らないと、全局、番組表が真っ白になりかねない———。

(1)RIZIN生中継…TV誌の番組表には(「番組は未定です」)との記述が。
(2)コンプライアンス…法令遵守。特に暴力団等の反社会勢力との結び付きが明らかになった場合、テレビ局は致命的ダメージとなる。
(3)RIZINは真っ黒…ニュースサイト「R-ZONE」での発言。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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