なぜ日本のオジサンたちは韓国人女子プロゴルファーのイ・ボミが大好きなのか?|プチ鹿島コラム

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イ・ボミ オフィシャルサイトより
イ・ボミ オフィシャルサイトより

 今月のオヤジジャーナル(おじさんが大好きなメディア。スポーツ紙、週刊誌など)で、ひときわ目を引いたのが次の特集記事だった。

『なぜ日本のオヤジたちはボミちゃんが好きなのか?』(日刊スポーツ・12月7日)

 ボミちゃんとは女子プロゴルファーのイ・ボミ(韓国)のこと。今季の日本ツアー賞金女王で27歳。強さだけでなく人気もバツグンだという。その理由に迫った記事。今季の女子ゴルフ界をふりかえると、入場ギャラリー数は約56万人で前年と比べて3万人以上プラス。男子は約33万人で前年比約5万人減少だから女子ゴルフの人気ぶりがわかる。(数字は「ゴルフ人気は男女明暗」日本経済新聞・12月23日より)

人気の秘密はマナーの良さ、怒らない、個人名を呼ぶ?

 その原動力となったのがイ・ボミ人気だという。「日本のおじさんたちがメロメロになる理由」(日刊スポーツ)を、2000人を超えるファンクラブの会長が語っている。人気のひとつは「プレー中のマナーの良さ」。ゴルフ選手がミスショットをすると、クラブを投げ捨てたり、キャディーに文句を言う人が時々いるなかで、イ・ボミは「怒らないから、見ていて気持ちがいい。嫌な気持ちにならない」と会長は語る。もう一点は「個人名を呼ぶ」こと。ん、個人名?

《『※※さん、お久しぶりです。※※から来てくれたんですね。覚えてます。遠いところから、ありがとうございます』。こう言われてニコっとされたら、たまらない。秒殺ですよ」。》

《ボミは、サイン会などで接したファンの個人情報を丸暗記。名前を呼んで握手し、居住地まで口にするから、おじさんのハートはぶち抜かれる。》

 すごい! むかしの田中角栄みたいじゃないか。こんなことされたら「一票」入れちゃうだろう。会長はこれがボミ人気の理由だという。でも記事の左端にある「ファンに聞きました」アンケートで「イ・ボミの好きな所」をみると、1位は「かわいい」。やっぱりルックスだった。

 現在発売中のゴルフ雑誌をチェックしてみるとゴルフ週刊誌2誌とも表紙はイ・ボミ。「週刊パーゴルフ」にいたってはイ・ボミがサンタクロースのコスプレをしている。おじさんのニンマリ顔が浮かぶ。特集記事は「ファンクラブのみんなを幸せにしたい!」。今まで非公開だったイ・ボミのファンクラブの忘年会に「ついに本誌が独占潜入」しているのだ。

 ページをめくると「ボミちゃん、夢を与えてくれてありがとう!」。おじさんたちの笑顔、笑顔。ボミちゃんから感謝状をもらって笑顔のファンクラブ会長の写真も。あ、日刊スポーツで語っていた人だ。おじさんたちがイ・ボミを囲んでメロメロになってる写真はなかなかのインパクト。

 ちなみに韓国ゴルフ協会のエリート育成システムは「枯れない泉」とも呼ばれているという(朝日新聞・12月23日)。厳しい競争をくぐり抜けて国家代表に選ばれた選手は技術、メンタル面の指導を徹底的に叩きこまれる。イ・ボミ人気が少しわかったような気がしました。

著者プロフィール

putikashima

お笑い芸人(オフィス北野所属)

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)。

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