SMAP解散報道でメディア各紙が「うまいこと書いちゃった」物件とは?|プチ鹿島コラム

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SMAP解散騒動でオヤジジャーナルが本領発揮?
SMAP解散騒動でオヤジジャーナルが本領発揮?

 今回は、オヤジジャーナルがSMAP解散報道で「うまいこと書いちゃった」物件を調べてみた。あの『SMAP×SMAP』謝罪放送翌日、朝刊スポーツ紙はあくまで大団円として報道した。

「騒動を乗り越え、みんなのもとに“Only one”なSMAPが戻ってきた。」(サンスポ・1月19日)

 うまいこと言ってる。オヤジジャーナルの真骨頂である。辛口の夕刊紙はあの放送に対して批判的だったが、文章はやっぱりうまいこと書いた。

「衝撃の会見から一夜明けたが、夜空のむこうにSMAPの明日は待っているのか。」(日刊ゲンダイ・1月20日付)

■全国紙まで堂々と”うまいこと”言っていた!

 うまいこと言ってる。というか、この集中連載のタイトルが『どうなるSMAP "解散"のムコウ』だった。さて、何か騒動が起きると、オヤジジャーナルには必ず次の記事が出る。

『経済損失は636億円』(日刊スポーツ・1月16日)

 すぐに計算しちゃう。そして、政治家もよせばいいのに何か言いだす。

『石破大臣 「キャンディーズ解散に匹敵」』(日刊スポーツ・1月16日)

 とくにうまいことは言ってない。今回、最もうまいことを言ったのは毎日新聞だろう。解散報道の翌日、毎日新聞がスポーツ面(1月14日)で見出しの多くにSMAPを想起させる言葉を入れたのだ。

「青いイナズマ 白星発進」(サッカー)、「作戦通り 弾丸ファイター」(相撲)、「216安打 今年もらいおんハート」(西武・秋山)、「2階級 がんばりましょう」(ボクシング)、「プロ25年目にKANSHAして」(DeNA・三浦)などなど。

 これは解散報道にショックを受けるファンに大きな励みになっただろうし、そのあとの解散阻止の世論につながったのかもしれない。ホッコリ系の記事であった。毎日新聞はツイッターでこう言っていた。

「今日の毎日新聞朝刊東京本社版の運動面、SMAPファンの方は気づかれたでしょうか?」(毎日新聞広告局)

 こういうことを自分から言わずに拡がったらもっと洒落ていたと思うのだけど、オヤジはうまいことを言ったら我慢できないのである。以上、オヤジジャーナルがSMAP解散報道で「うまいこと書いちゃった」物件でした。

著者プロフィール

putikashima

お笑い芸人(オフィス北野所属)

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)。

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