恵方巻きは”セクハラ起源説”だった?それでもコンビニがゴリ押しするワケ (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

季節の風物詩として定着した「恵方巻き」に賛否両論が…
季節の風物詩として定着した「恵方巻き」に賛否両論が…

 2月3日の「節分」の夜に毎年の縁起が良いとされる方角(2016年は南南東)を向いて巻ずしを頬張る「恵方巻き」。すっかり季節の風物詩として定着しているが、商業的な側面が強いことや由来が破廉恥であるとの説があるために「反対」を表明する人々も少なくない。ネット上では「恵方巻き撲滅」を掲げて活動するユーザーたちもおり、賛否両論を巻き起こしている。

■古くからの伝統? ただのセクハラ遊び?

 元来は関西地方を中心とする伝統的風習だったという恵方巻き。近年は全国的に大々的に売り出され、特にコンビニは店内にデカデカと予約受付のチラシを貼ったりノボリを立てたりと異常なほどの「恵方巻き推し」を展開している。

 しかし、古くからの伝統だったというのにコンビニが売り出すまで「聞いたこともない」という人が大半だった。

 その由来は諸説あり、最も知られているのが江戸時代末期に関西の商人たちが商売繁盛と厄除けを祈願する風習として始めたという説。この風習は戦後に廃れてしまったが、1970年代に大阪の海苔問屋組合と寿司店が協力して「幸運巻ずし」として販売促進キャンペーンに乗り出したことをきっかけに復活した。

 それでも一部で行われている程度の風習だったが、決定打になったのは大手コンビニ「セブンイレブン」の存在。1990年代に新たな季節イベントとして着目し、恵方巻きを全国的に売り出すようになった。これにコンビニ他社が追随したことで定着したとされている。

 由来に諸説あると前述したが、数年前からネット上で話題になっているのが「セクハラ起源説」だ。

 昭和初期、大阪の旦那衆の間で若い芸妓に太巻きを頬張らせる「お大尽遊び」が流行っていたのが起源との説があり、恵方巻を男性器に見立てたセクハラだったという。特に少女くらいの年齢の初々しい芸妓がノドに詰まらせて苦しんでいるのを見るのが旦那衆の“楽しみ”だったというのだから、本当ならかなり卑猥で下衆な行為だろう。

 あくまで諸説あるなかの一つではあるが、実際に寿司店が芸妓から恵方巻きの存在を教わったというエピソードが伝わっていたり、大正時代から大阪の花街では「旦那さんのモノに見立てて太巻きを食べる」という風習があったとされ、それなりの信ぴょう性はあるようだ。

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