何度言っても子どもに伝わらないのなぜ??あなたが「きちんと」伝えてないからです
子どもには立派な大人になってもらいたいからこそ「しっかりしなさい」「きちんとしなさい」などお決まりのフレーズがつい口から出てしまいます。ですが、そんなあなたの言葉は子どもに“きちんと”届いていますか?
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“子どもに伝わる話し方”についてお話します。
■「伝わる」と思っても、相手は意図しない受け取り方をします
学校でカレーライスを作ることになりました。学校からのお知らせの用紙に「お米を1合、持ってきてください」と書かれていました。さてあなたは、何を学校に持っていかせますか?
学校側は“カレーのルーだけを作るので炊いたお米を持参してほしかったのですが、“お米だけを持たせる親”と“炊いたお米を持たせる親”の2つに分かれてしまったそうです。
今までの生き方や、考え方で受け取り方は違ってきます。自分はこれで伝わると思っても、相手側は自分の意図しないような受け取り方をしてしまうこともあります。これは、親子の間でも起こります。子どもに対して“何度注意しても、ちっとも言うことを聞いてくれない”と悩んでいる方は、子どもに正確に伝わっていないのかもしれませんね。
■子どもに伝わりやすい伝え方って?
子どもが何度言っても言うことを聞いてくれない……と悩んでいる方は、子どもと話すとき、次のように言い換えてみましょう。
・「ちゃんとしなさい、しっかりしなさい」「背中を伸ばして座ろうね」
・「早くしなさい」「8時までにはご飯を食べ終えよう」
・「順番を守りなさい」「ブランコは太郎君、花子ちゃんの次だよ。3番目だよ」
・「真面目にしなさい」「隣の友達とお喋りしたり、笑ったりしてダメよ」
・「きちんときれいに片づけて!」→「積木は積木の入れ物に入れてくれる?電車は電車の入れもの、絵本は本棚に戻そうね。」
こんな風に具体的に、今何をどうするべきなのか。なぜいけないのか。明確に言ってやってあげたほうが断然わかりやすいですし、納得もしてくれるので同じことを何度もしてしまうことも減りますよ。
いかがでしたか。
まだ、生まれて数年しか経っていない子どもです。言葉から察するのはまだ難しいのです。子どもには行動しやすいように具体的にどうすればよいのかを伝えるようにしましょうね。
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