清原和博容疑者、覚せい剤逮捕で芸能界には”謎の箝口令”

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深夜の”清原逮捕”の衝撃は日本を駆け巡った
深夜の”清原逮捕”の衝撃は日本を駆け巡った

 球界に衝撃が走った。「番長」の愛称で知られる元プロ野球巨人の清原和博容疑者(48)が2月2日夜、覚醒剤取締法違反容疑(所持)で警視庁に現行犯逮捕された。「これからという時になぜ……」と、清原和博を知る芸能関係者は落胆を隠さない。

「入れ墨をいれたり、裏社会との“黒い交際”や薬の疑惑が絶えずつきまとっていた清原は、一時は『テレビに出せないタレント』として敬遠されていました。その間、パチンコ営業で食いつなぎ、その“冬の時代”を経て心を入れ替えた様を買って、SMAPの中居君やダウンタウンの松本人志さんが手をさしのべたんです。芸能プロ大手のケイダッシュの後押しも決まり、今年は“番長復帰イヤー”になるはずでした。それをこの一件で反故にした。当然ですが、芸能界は一斉に引きました。ニュース番組のMCを抱えるある事務所は、『清原についてはもうコメントするな』とお達しを出したところもある」

 これ以上、清原をかばって巻き添えをくらってはたまらないというワケだ。もはや“箝口令”が敷かれる事態になっているのだ。

■番長が勝てなかった苦しみの日々

 清原の逮捕そのものは、警視庁の執念といっていい。

「東京・港区にあるマンションの家宅捜索に入り、連行される様を TBSが撮影している。通常、薬物のガサ入れは朝かけるものだが、確たる証拠を握った上でTBSにリークしたのでしょう。指揮をとる組織犯罪対策5課とTBSは非常に近しいゆえの報道で、長い間、内偵されていたことは間違いない」(大手全国紙社会部記者)

 映像では、清原容疑者はグレーのTシャツ姿にペンダントを着用。慌てる素振りもなく、おちついた様子で警察車両に乗り込んでいる。

 そもそも清原の薬物疑惑は、2014年3月に週刊文春が報じている。その際、清原は記者と揉み合いになり、ICレコーダーを破壊する暴挙に出た。亜希夫人との不仲やDV説もまことしやかに囁かれ、こうした報道の余波で出演するテレビ番組を降板する事態に発展した。離婚に至ったのは、同年9月のことだ。

「マスコミの間でも逮捕情報が過去に何度も流れた。数年前には一部の写真週刊誌が警察の内偵情報が事前にキャッチし、本人を直撃。捜査が頓挫してしまったこともあった。それゆえ、今回は近しい筋からのタレコミがあったのではないか」(前出の記者)

 これだけ疑われながら、清原を薬に走らせたものはなんだったのか。前出の芸能関係者が代弁する。

「結局寂しさに負けたのではないか。彼は昨年から始めたブログで息子と会えない日々の辛さや、『死にたい』との思いを綴るなど、メンタル面が心配されていた。野球をやってる息子さんのことは、本当に気にかけてましたからね。ただ離婚で関係もぎくしゃくして、その上、母親に認知症の症状が現れていることも気に病んでおり、精神的なダメージになっていたようです。言い訳にもならないですが、残念でならない」 

 かつての球界のスターとして活躍し、「番長」を持つ男も一皮むければ、メンタルの弱い男だったということか。清原逮捕は、その心の弱さに付け入る覚せい剤の怖さを伝えるには十分なインパクトがあったと言えそうだ。

浅間三蔵
1978年、神奈川県生まれ。大学卒業後、大手新聞社に入社。社会部記者として警視庁や司法関連を担当する。震災を契機に独立し、現在はフリージャーナリストとして週刊誌などで活躍中。
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