慰安婦は「性奴隷」に?日本で進む“言葉狩り”を中国人が警鐘 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 先日のコラム(デイリーニュースオンライン2月4日掲載)で、僕は大相撲で琴奨菊関が優勝した際、大半のメディアが「日本出身」という表現を使用したこと、一部の人々が歓喜する日本人を否定したり、外国人力士を擁護したことを記しました。これらは性奴隷という呼称を主張する人々と同じく、「平等化」、「平和主義」と呼べるものではなく、「隷属」、あるいは「自虐思考」とでも表現すべき行為です。

 「洋食」、「洋館」など日本では西洋伝来を表す言葉が数多く存在します。その一方、「和食」、「和服」と自国発祥を表す言葉も使われます。これは日本では自国の伝統文化と外国文化が見事に共存し、両立あるいは融合していることの表れです。

 しかし、左派、リベラル層の影響により、今後「差別撤廃」の名の下、言葉に対する規制が進行すれば、日本の社会から表現の自由、文化の多様性が失われ、その結果、現在の中国のような社会に行きついてしまうかもしれません。過度な言葉や表現の規制は自国を破滅させる行為だと僕は思います。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)

(構成/亀谷哲弘)

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