背後に支援者?元少年Aに”2冊目の自伝”の衝撃舞台裏 (2/2ページ)
週刊文春では直撃時の写真の背景にまで入念にぼかしをかけるなど、相応の配慮を行った上で誌面に写真を掲載している。しかしながらネットでは早くも“特定作業”が進行。少ない手がかりを頼りに類似スポットを探し、「都内の団地付近ではないか」などと噂されている。極端にプライバシーが漏れることを恐れる少年Aは戦々恐々としているだろう。
更生を終えているとはいえ、未成年の時におかした猟奇犯罪を飯の種にするという「元少年A」の所業には大きな批判が巻き起こった。メディアがその行方を追い回すのもそうした世論の影響もあるに違いないが、実はもうひとつ大きな理由があるのだという。
「実は、『元少年A』の本の第二弾が出るという情報があるのです。出版元としては、最初の手記を出版した太田出版が最有力ですが、最初に『元少年A』と接触した見城徹社長の幻冬舎から出るという噂もある。何にせよ『元少年A』の背後に支援者がいるのは明らかです」(先の記者)
問題作の「絶歌」は、話題性も手伝って25万部を売り上げたという。出版不況の折に「二匹目のどじょう」を狙いたくなる出版社の事情もわからなくはないが…。被害者の気持ちを汲むこともなく、殺人鬼の自己満足の場を与えるというその人権感覚には閉口せざるを得ない。
(取材・文/浅間三蔵)
- 浅間三蔵
- 1978年、神奈川県生まれ。大学卒業後、大手新聞社に入社。社会部記者として警視庁や司法関連を担当する。震災を契機に独立し、現在はフリージャーナリストとして週刊誌などで活躍中