“アラシック”と呼ばれる熱狂的なファンが多いことで有名な、嵐。街中で撮影を行えばたちまち人だかりができ、メンバーが訪れたロケ地には、ファンが“聖地巡礼”に来ることも多い。これまでにも、嵐が出演する航空会社「JAL」のテレビCMに登場した北海道の通称「嵐の木」にファンが殺到したことが地元の新聞で取り上げられた。そして現在、新たにファンが集う名所が話題になっているという。

■10月に「大野」誕生で勢揃い

　嵐は2月24日に待望の新曲「復活LOVE」をリリース。作曲は山下達郎（63）、作詞を竹内まりや（60）が担当したことでも話題の楽曲で、ネット上で予約販売が受付されると、Amazonや楽天といった通販サイトでは一時在庫切れになった。

　多くのファンが発売を今か今かと待ち望む中、同曲のミュージックビデオを撮影した場所が早くも注目を集めているそうだ。ロケ地となった都内の複合施設「品川シーズンテラス」には、すでに多くのファンが駆けつけ、“聖地巡礼”しているという。

「週刊女性が取材したのは平日の昼間だったものの、ミュージックビデオ発表の翌日だけあって、ファンが記念撮影を楽しんでいたとか。松本潤（32）が腰掛けていたイスが人気で、順番に座って写真を撮影したり、盛況だったようです。嵐といえば、昨年5月発売の『青空の下、キミのとなり』のときも、ミュージックビデオのロケ地になった千葉県のスタジオにファンが集結。あまりの騒ぎに、スタジオ側が見学を自制してほしいと訴えた一件もありましたが、こうした行為は相変わらず行われているようです」（ジャニーズに詳しいライター）

　また、メンバー本人が現れた場所ではないが、福島県二本松市の「東北サファリパーク」も、これから嵐ファンに人気が出そうな施設だ。同所は飼育しているペンギンに「岡村」「矢部」「大竹」「三村」など、芸能人を連想させるコミカルなネーミングをつけていることがネット上で話題に。中でも昨年9月に誕生したケープペンギンのヒナには「松本」と「相葉」という、嵐の松本＆相葉雅紀（33）をヒントにしたとみられる名前をつけていた。

「翌10月に生まれたケープペンギンには、二宮和也（32）、櫻井翔（34）からとったことが明白な『二宮』『櫻井』と命名。その時点で、ファンの間では『大野さんも早く産まれてほしい』『リーダーがいないと寂しい』など、ペンギン版の大野智（35）の登場を願う声が続出していました。そして今年1月、ケープペンギンのヒナたちが続々と誕生し、そのうちの1羽が無事に『大野』と名付けられたことが明らかに。ついに5人のメンバーが勢揃いし、今後は嵐ファンで賑わいそうです」（同前）

　こうした東北サファリパークのネーミング戦略には、ファンも関心を持っているようだ。ネット上には概ね肯定的な書き込みが見られる。

　なお、2月17日に放送された『トコトン掘り下げ隊! 生き物にサンキュー!!』（TBS系）では、動物の赤ちゃんを特集したVTRの中で、東北サファリパークのペンギン「二宮」と「櫻井」が出演。こうした名前をつけた理由については「覚えやすいように人の名前をつけている」と紹介されていた。

　関連しているというだけで人やお金を呼ぶのは、国民的人気の嵐ならではといえるだろう。ファンはくれぐれもロケ地や関連施設に迷惑を掛けない程度に見守ってほしい。

（文／恩田サチコ）