Hey!Say!JUMPの「めざましデビュー」で加速するSMAP解体危機

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世代交代が一気に進むのか、それとも!?(写真はイメージです)
世代交代が一気に進むのか、それとも!?(写真はイメージです)

 ジャニーズ事務所の朝番組進出がめざましい。NHKの『あさイチ』でMCを務めるV6・井ノ原快彦(39)をはじめ、TOKIOでは山口達也(44)が『ZIP!』(日本テレビ系)、国分太一(41)も『白熱ライブ ビビット』(TBS系)に出演。4月からは『めざましテレビ』(フジテレビ系)にHey!Say!JUMPの伊野尾慧(25)もレギュラーとして参加することが明らかになった。まだまだ知名度不足な若手の朝番組投入に、さすがに業界内からも呆れ声がちらほら聞こえる。

「マッシュルームヘアーが特徴で、中性的な顔立ちもファンにウケている伊野尾は、明治大学理工学部建築学科卒業という意外な経歴が武器です。4月7日から『めざましテレビ』の木曜レギュラーとして起用され、番組冒頭から放送終了時まで全時間帯に登場。伊野尾が取材に出るコーナーも用意される予定だとか……そこまでの逸材だったらもっと早く出てきてるでしょうに」

 そう語るのは、テレビ制作会社スタッフだ。その背景には、いまやジャニーズ事務所を名実ともに手中に収めたあの親子の“ゴリ押し”があったという。ジャニーズに詳しいライターが言う。

「伊野尾は2015年に放送された、『戦う!書店ガール』(フジ系)にも出演し、事務所が必死に売り出そうとしていた印象です。同グループのサポートはメリー喜多川副社長(89)の娘・藤島ジュリー景子副社長(49)が行っていますから、今回の『めざましテレビ』も、両者がねじ込んだのでしょう」

■SMAPにとっては死活問題!? 

 メリー&ジュリー副社長といえば、1月のSMAP分裂騒動で名前が取り沙汰された2人。現在のジャニーズはジャニー喜多川社長(84)ではなく、この2人が実権を握っていることは、ジャニヲタ以外の世間一般にも広く知れ渡った。こうした背景もあり、伊野尾の『めざまし』登板に“ゴリ押し”の声が上がるのも無理はない。

 前出のライターの話によれば、伊野尾の『めざまし』出演は、特にSMAPファンにとって“死活問題”だという。

 SMAP騒動は一件落着したものの、新たな影を落としているようだ。前出のライターが語る。

「彼らが朝の情報番組で幅を利かせているとなれば、メリー・ジュリー副社長が抱えるタレントのニュースが優遇されるでしょう。そもそも、『ZIP!』や『ビビット』は、これまでSMAPのマネジャー・飯島三智(59)が管理するタレントの扱いが非常に悪かった。去年の春、ドラマ『アルジャーノンに花束を』(TBS系)の番宣には、主演の山下智久(30)がVTR出演したのみで、共演の女優・栗山千明(31)がスタジオに登場。隣に立っているはずの国分や、レギュラーのNEWS・加藤シゲアキ(28)は一切映らなかったんです。徹底したカメラワークだったことから、ファンの間で『派閥感があからさま過ぎ』と、物議をかもしていました」

 飯島氏がジャニーズを辞めたことで、今後は『ビビット』や『ZIP!』にもSMAPらが進出する可能性もありそうだが……。スポーツ紙記者はこれを一蹴する。

「“ジャニーズは一元化した”なんて言われてますが、あんな騒動を起こしたSMAPがそうやすやすとメリー・ジュリー副社長の領域には入れない。今後、朝の情報番組でSMAPを優遇してくれるのは『SmaSTATION』や、草なぎ剛(41)主演の『スペシャリスト』などで馴染みのあるテレビ朝日くらいだと思います」

 メリー喜多川に敢然と立ち向かった“飯島の乱”は失敗に終わった。露出減はグループの存続にも関わってくるはずだ。その影響が表面化するのは、まさにこれからなのだ。

橘カイト(たちばな・かいと)
1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。実話誌や週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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