松本人志、市川海老蔵…SNSで”一般人のマナー”を嘆く芸能人への疑問 (1/2ページ)
かつては、"有名税"なんて言葉があったほどファン・マスコミに一方的に攻められることを強いられた有名人たち。しかし近年はSNSという武器を得たことで、彼らが大手メディアにも負けない発信力を身に付け、さらに強い影響力を持ち始めている。
■海老蔵、マナー違反を注意して反響呼ぶ
歌舞伎役者の市川海老蔵(38)が自身のブログで3月6日、新幹線に乗車中に音を立ててゲームをしていた「五十代後半か、六十代の一見紳士の方」に遭遇したときの様子を報告。大音量でゲームをプレイし、他乗客も迷惑そうにしていたため海老蔵は車掌に報告したという。
海老蔵は「やっと消す…おせーよ小一時間だよ…そのあと何かにつけ私に睨んでくるのよ、うける。睨みの本家本元に睨んでくるとは失笑、フルシカトしときました」とシャレをきかせて記述。また、その模様を「マナーは自分造りなのかもしれませんね」「マナーは守らなくてはと私自身も見直す良い機会を頂戴して感謝する事にします」と自戒の念も込めて語っている。
一連のブログ内容はメディアからも注目され、「海老蔵、マナー違反の乗客を注意」などといった見出しの芸能記事として拡散。ネットを中心に広く話題を集め、海老蔵は"態度の悪い一般人を注意した常識ある芸能人"として崇められた。だが、そこでふと疑問に思う。あのかつての問題児が、本人発の未確認情報が一人歩きして、いつの間にか”常識ある芸能人”になってしまう、こんなSNSで言ったもん勝ちの風潮に違和感を持つのは筆者だけだろうか。