【タレント女医詐欺】逮捕前から悪い評判だらけの”身辺事情”

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逮捕前から悪評だらけだった”身辺事情”(写真はイメージです)
逮捕前から悪評だらけだった”身辺事情”(写真はイメージです)

阿蘭澄史の「芸能人は因果な商売である」

 警視庁は3月9日、指定暴力団住吉会系組長らによる診療報酬詐取事件で、患者の診療回数水増しなどで診療報酬を不正受給していたとする詐欺容疑で、女医でタレントの脇坂英理子容疑者(37)を逮捕した。「セクシー女医」としてバラエティなどで注目を浴び、ホストで豪遊する私生活が話題になっていた脇坂容疑者。女医らしからぬキャラクターの背景に、どのような闇があったのか。

 診療報酬詐取事件は2015年11月、接骨院で施術を受けたと偽り療養費を詐取したとして、住吉会系組長ら計14人が詐欺容疑で逮捕されたことで表面化した。この半年以上前より警視庁は脇坂容疑者の関与を把握していたようだ。脇坂容疑者は経営していた「Ricoクリニック」などで、2012年〜2014年の間に患者が何度も診察したように装い、診療報酬を請求し約155万円を詐取した疑いで逮捕された。各報道によれば2014年の休院までに、脇坂容疑者が得た不正の診療報酬は1億円にものぼるという。

「テレビでは『ホストで一晩900万円使った』『4桁いかないくらいの男と寝た』などと豪快な私生活を自慢気に話していた脇坂ですが、妙な胡散臭さも漂っていた。2014年11月には、風俗店従業員の女性がネット上に脇坂を脅迫するような書き込みをして、逮捕される事件に巻き込まれていた。また、同年12月には突如クリニックを休院し、先に金を支払っていた客達から返金を求める声が殺到。2015年5月末には正式に閉院となり、ホームページでは返金希望者に対し『体制が整い次第ご連絡』となっていました」(社会部記者)

 こうした騒動もあって、脇坂は当局より、常にマークされていたようだ。

「派手な金遣いの裏では、複数の暴力団関係者との“親密関係”も把握されている。さらに、薬物売人との接点について取材するメディアもあるようで、今後数々の余罪が明るみに出る可能性もあります」(同記者)

 さらに驚くべきことは、一般の女医でしかなかった脇坂容疑者がタレントとしてメディアに出てきた背景には、マネジメントサイドやテレビ業界の思惑が関係していたという。

「美容・健康ブームも相まって、女医タレントがバラエティやコメンテーターで活躍できる時代。そこに、脇坂のようなキャラクターを投下すればウケると思ったのでしょうね。脇坂は、他にも多くの医師が所属する芸能事務所と契約していましたが、事務所も逮捕の気配を感じたためか、すでに契約解除されています。しかし、同事務所社長は元オスカープロの敏腕社員で、業界のコネクションを駆使して脇坂のPRを盛んに行っていた。今回の逮捕に関して社会的な責任を問われもおかしくない」(週刊誌記者)

 今回の一件で、同じ女医でタレントの友利新(37)が9日にブログを更新した。脇坂容疑者と同じ東京女子医科大学病院出身ということもあり複数のメディアから取材を受けているが、答えるつもりはないとし、「多くの常識的な医師が、ごく一部の悪質な事案の煽りを受け、診療業務に支障を来たす事態」と苦言を呈している。脇坂容疑者の逮捕前、“美人女医”という肩書から関与を疑われた友利だけに、現在は胸をなでおろしていることだろう。

「美容」「ダイエット」「健康」をキーワードにしたテレビ番組作り。その中で“おもしろければ”で生まれる女医タレントの素性は、テレビの影響力を考えれば、今後厳しく精査する必要があるのかもしれない。

阿蘭澄史(あらん・すみし)
1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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