3・11の”卒業祝い給食”は不謹慎?肥大化するクレーマーへの違和感 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

インターネットはクレーマー天国!?
インターネットはクレーマー天国!?

 3月11日、埼玉県吉川市の中学校が"卒業祝い給食"を実施した。これについて一部で「東日本大震災があった日にお祝いをするのは非常識」などという非難の声が上がっているというが、「クレーマーではないか」という論調の声が巷に広がっている。

■大震災の日にお祝いは非常識?

 吉川市の中学校3校は毎年、卒業する生徒の給食最終日に「卒業お祝い献立」を提供。今年は卒業式の日程や暦の都合上、たまたま11日が最後の給食に決定した。埼玉新聞によると「献立は栄養士、市教委の職員、学校給食センターの所長など20人以上で構成する研究協議会で決めているが、市教委によると、3月の給食を決めた際、異論は出なかった(「3月11日に卒業祝い給食は非常識? 吉川の中学校で賛否、市教委は困惑」より抜粋)」とのこと。

 報道が出るや否や、ツイッターでは「学校祝い給食」のワードがトレンド入り。多くのユーザーが注目し、「日本の『空気を読むことをヨシとする風潮』が変な方向にいっている」「うちの娘の誕生日は祖父が亡くなった日だけど普通にお祝いする。めでたい事は思いっきり祝うべき」なとと意見を飛ばし合っている。論調の大半は、"一部の非難の声"に異を唱えるものだ。

「震災直後などであればまだ分かりますが、全て数字やロジカルなアイデアをもとに何でも非難しようとすれば疑念も起きます。何事も、寛容さや常識をもって適切に意見することが大事ではないでしょうか」(報道関係者)

 震災が起きたのは2011年の3月11日。すでに5年前の出来事になった。悲劇を風化させずに記憶に留めることは大切だが、学校側にとっては、卒業生たちをお祝いしたい気持ちが働いただけ。それを同じ土俵で考えて非難するのはやや酷ではないだろうか。

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