【プロ野球】外国人枠の制約を受けない”助っ人”選手たち

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【プロ野球】外国人枠の制約を受けない”助っ人”選手たち
【プロ野球】外国人枠の制約を受けない”助っ人”選手たち

 助っ人外国人が1チームに2人までだった時代は、遠い過去の話。現在は、外国人の支配下登録の人数に制限がなく、1軍登録は最大4人まで可能だ(ただし投手4人、および野手4人の同時登録は不可)。

 さらに、外国人でも一定の条件を満たせば、外国人選手とは見なされずに、日本国籍の選手と同等の扱いになる規定がある。つまり、外国人枠の制約を受けずに1軍の試合に出られるということだ。その条件を簡単にまとめてみよう。

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■ひとつでも当てはまればOK 外国人枠が外れるための条件

■日本の中学校・高校・短期大学などに、通算で3年以上在籍

■日本の大学に4年以上在籍

■日本で選手として契約してから、FA(フリーエージェント)の資格を取得
(※資格を取得したら、FA行使の有無にかかわらず外国人枠から外れる)

■日本に帰化して日本国籍を取得

 いずれかの条件を満たして、晴れて日本人枠となった選手たちが、現在さまざまなチームで活躍をしている。チームの主力選手もいれば、キャリアスタートしたばかりのフレッシュな選手も。その顔ぶれをご紹介しよう。

■外国人枠が外れている現役の選手たち

★李杜軒(台湾出身/ソフトバンク)

★陽岱鋼(台湾出身/日本ハム)

★呉念庭(台湾出身/西武)

★金無英(韓国出身/楽天)

★ルシアノ・フェルナンド(ブラジル出身/楽天)

★金伏ウーゴ(ブラジル出身/巨人)

★仲尾次オスカル(ブラジル出身/広島)

※育成契約選手を含む

 過去には、郭泰源(元西武)やタフィ・ローズ(元オリックス)、現DeNA監督のアレックス・ラミレスなど、FA取得によって外国人枠が外れる選手が多かったが、現在は日本の学校に在籍することで枠が外れる選手が主流だ。

 ちなみに、相撲やサッカーなどは、外国人選手が日本に帰化するケースが多く見られるが、意外に野球では郭源治(元中日)や松元ユウイチ(ヤクルト打撃コーチ)など、過去に数例しかない。

■助っ人外国人+日本人枠選手+ハーフ選手…選手の国際化が止まらない!?

 昨年7月15日、楽天のスタメンにウィーラー、ペーニャ、サンチェス、フェルナンドの4人の外国人選手が並んで話題となったが、これは4人目のフェルナンドが日本人枠だったために組めたオーダーだ。

 そして、残念ながら2軍落ちしてしまったが、楽天で今季話題のオコエ瑠偉は、初めから日本国籍を持つハーフ選手。もちろん外国人枠は関係ない。

現在、ペーニャとサンチェスは楽天を退団したものの、仮に今後、外国人のウィーラー、ゴームズに加えて、フェルナンド(日本人枠)、オコエ(日本人)がスタメンに入り、先発レイ、継投で金無英(日本人枠)、リズと繋いだら、何と国際色が豊かなラインナップだろうか。近い将来、スコアボードが全てカタカナ表記ということが本当にあるかもしれない…。

文=サトウタカシ (さとう・たかし)

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