舛添の再選はあるのか?日本一早い”都知事選出馬予想”|プチ鹿島コラム

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Photo by Luke,Ma
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 もっとも盛り上がる選挙って何だろう。「有力候補」は東京都知事選ではないか。知名度がある人たちが出馬するが、イスはひとつだけだからわかりやすくて面白い。

 前回(2014年2月)、辞任した猪瀬直樹氏のあとを狙って出馬したのは、元厚生労働大臣の舛添要一、元首相の細川護煕、元航空幕僚長の田母神俊雄、弁護士の宇都宮健児など。豪華なメンバーが顔をそろえ、舛添氏が当選した。

 次回の選挙は2018年。ここで私は「日本一早い都知事選出馬予想」をしてみたい。盤石そうにみえた舛添都知事だが最近ブーイングが飛んでいる。高額な海外出張や、公用車で毎週末別荘に行っていたという件。舛添知事は「ルール通りにやっている。全く問題ない」と述べたが、なんだかにぎやかになってきた。このまま無事にあと2年務めたとしても「俺が出たら勝てる」と思う候補が出てきそうだ。

 たとえば猪瀬氏がリベンジ出馬する可能性はどうだろう。よく考えると、猪瀬氏は辞任3か月前にあのIOC総会があった。2020年東京五輪の招致を決め、自身もプレゼンに登場した絶頂のアレ。そのわずか3カ月後に「5000万円」スキャンダルが発覚した。五輪の人事かなにかで敵が多かったのだろうか。最近は『猪瀬直樹氏、舛添知事の高額出張に苦言』(デイリースポーツ4月28日)と「反撃」している。野次馬としては次回の都知事選を盛り上げるために猪瀬氏に出てほしい。あ、ここまで書いて大事なことを忘れていた。猪瀬氏は2014年に公職選挙法違反で罰金刑が確定し、政治資金規正法の規定により5年間の公民権停止中であった。それなら「参謀」として誰かを次回担ぎ出すのもアリか。

 続いて出馬を予想しておきたいのは乙武洋匡氏である。今夏の参院選に出馬するのでは?と言われていたが、こちらもスキャンダルが発覚して(不倫)、参院選は不出馬とも言われている。注意すべきは、乙武氏の不倫を報道した週刊新潮は「(乙武氏は)最終的には東京都知事になる夢を秘めている」と書いていたことだ。もしそれが本当なら、私は乙武氏は「持っている」と感じる。だってあと2年待てばちょうどいい感じのミソギとなりそうだからだ。いきなり「最終目標」にチャレンジしてもおかしくはない。野次馬としては次回の都知事選を盛り上げるために乙武氏に出てほしい。

 再選を目指す舛添に、猪瀬&乙武。この3強なら都知事選がまたしても盛り上がりそう。うっかりまた細川護煕が出てもいい。でも猪瀬氏が生臭い政治の世界にもう飽き飽きし、乙武氏がやっぱり国政に出馬し、「そして舛添しかいなくなった」ケースも予想できる。この可能性のほうがリアルだ。

 そうなったらせめて「舛添要一のいい旅夢気分」を東京MXテレビで毎週やってほしいです。

著者プロフィール

putikashima

お笑い芸人(オフィス北野所属)

プチ鹿島

時事ネタと見立てを得意とするお笑い芸人。「東京ポッド許可局」、「荒川強啓ディ・キャッチ!」(ともにTBSラジオ)、「キックス」(YBSラジオ)、「午後まり」(NHKラジオ第一)出演中。近著に「教養としてのプロレス」(双葉新書)など多数。

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