【プロ野球】イチローも苦言?”敬遠”が生んだ名場面と名選手 (1/2ページ)

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敬遠が生んだ名場面と名選手たち
敬遠が生んだ名場面と名選手たち

 この世から敬遠四球がなくなる!? MLBでは早くて来季以降、球審に敬遠の意思を示せば、投手が4球投げずとも打者は一塁へ向かうことができる新ルールが導入される……先日、そんな報道が流れた。

 試合時間短縮のために検討されはじめたこのルール変更。早速、アメリカでも大きな物議を呼んでいる。苦言を呈したのがイチローだ。

「それも野球の一部であり変えるべきではない。なぜなら敬遠で苦しむ投手もいるから」「本塁打でベースを1周しなくてもいいという理屈にもなる。野球を変えてしまうのではないかと心配」といったコメントを残したという。

 そう。我々は過去に、敬遠で苦しんだ投手、打ってしまった個性派打者たちのことを知っている。今こそ、「敬遠が生んだ想定外のドラマ」を振り返っておこう。

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■1960年:敬遠球をランニングホームランにした長嶋茂雄

 1960年7月17日の巨人対大洋戦。5回2死二塁の場面で、打席には巨人の長嶋茂雄。大洋バッテリーは、立ち上がって敬遠球のようなボールを投げたかと思えば、次は座ってストライクという幻惑作戦で長嶋に挑んだ。

 迎えた4球目。捕手は立ち上がり、投手は明らかに高めに外れるボール球を投げた。すると長嶋は、このボール球を大根切り。打球はレフトの頭上を越え、さらに野手の転倒も重なって、俊足・長嶋は一気にホームへ。まさかのランニングホームランが生まれたのだ。

 長嶋はこの試合以外でも敬遠球を打つことが何度かあり、また、敬遠に抗議してバットを持たずに打席に立ったことでも知られている。魅せる野球が信条の長嶋茂雄にとって、見せ場を無くしてしまう敬遠は何よりも憎むべき作戦だったのだ。

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