現役アイドルが明かす「女子大生アイドル刺傷事件の闇」(1)事件の背景と経緯 (1/2ページ)

アサ芸プラス

現役アイドルが明かす「女子大生アイドル刺傷事件の闇」(1)事件の背景と経緯

「私との関係も長く大切にしてほしい」──。熱狂的に応援する女子大生アイドルに時計を贈った4カ月後、男はファンから殺人鬼へと豹変した。「会えるアイドル」全盛の時代に起きた凄惨すぎる刺傷事件。ファンとの接触は危険と表裏一体、過熱するファンとアイドルとの「接客」を巡る駆け引きと落とし穴を、当事者たちが激白した。

 近隣住民の一人が、事件直後の様子を語る。

「あたりは一面真っ赤な血の海でした。犯行現場には血まみれのマスクと、彼女が担いでいたギターケースが転がっていました」

 5月21日夕方、冨田真由さん(20)は合同ライブに出演するため、最寄り駅から東京・小金井市のライブハウスに徒歩で向かっていた。そのあとを「尾行」する男が一人。捜査関係者が当時の状況を明かす。

「男は冨田さんをJR武蔵小金井駅で待ち伏せて追走。地下にあるライブハウスに入る直前で犯行に及んでいる。身の危険を感じた冨田さんが110番通報した直後に、男は折り畳みナイフで切りかかった」

 男は後ろから羽交い締めにした冨田さんに抱きつくと、首、背中、腕など30カ所以上をメッタ刺し。

「以前から冨田さんのツイッターに執拗な書き込みをしていた男に対し、冨田さんは5月に入ってから武蔵野署に相談。携帯電話の番号を『緊急通報システム』に登録し、万一の事態に備えていた。ところが、通報を受けた警察は携帯電話の位置情報を確認せず、冨田さんの自宅へ捜査員を向かわせるという凡ミスを犯した。そのため、馬乗りになって犯行に及ぶ男を目撃した人が、現場のすぐ隣にある消防署に駆け込み、緊急出動を要請したのです」(社会部記者)

 捜査員が現場に駆けつけたのは、通報から約7分もたってからのことだった。

 冨田さんは、以前は芸能事務所に所属するアイドルグループの一員だったが、その後、フリーで歌手活動を行う女子大生シンガーとなっていた。一方、傷害容疑で現行犯逮捕された岩埼友宏容疑者(27)=京都市右京区=は、今年1月に別のライブ会場で冨田さんに腕時計をプレゼントするほどの熱狂的なファンだった。

「ところがその後、ツイッターに『腕時計を捨てたり売ったりするなら返して。

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