【プロ野球】伝説の「あかんねんでー」交流戦“やっちまった”事件簿 (1/2ページ)
5月31日に幕を開けたプロ野球交流戦。今年で早12年を迎えるが、古今東西、喜怒哀楽、いろいろな事件が起きた。
そして交流戦ならではの出来事も多数。今回、その中でもみなさんお待ちかね、「やっちまった」と当事者が頭を抱えたくなるエピソードをまとめてみた。
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■岡田彰布監督会心のドヤ顔事件
2011年5月20日、広島対オリックスの試合直前、岡田彰布監督が会心の笑みを浮かべた。野村謙二郎監督とオーダー用紙を交換した際、おかしな記述を見つけたのだ。
「7番DH・今村」
今村猛はもちろん投手。この年は予告先発を採用しておらず、野村監督は偵察メンバーとして今村を入れたのだが、岡田監督はすぐさま審判団に駆け寄り、
「DHは代打出されへんねんで! 絶対1打席立たなあかんねんでー」
と、ドヤ顔。事実、DHは1打席完了するまでは交代が認められない。野村監督はすぐに顔を赤らめたが、ウキウキの岡田監督が「しゃあないなあ、書き直してええよ」と言うはずもなく、7番DH・今村で試合開始。
2回表1死一塁の場面で今村に打席が回り、無事(?)バントを決めたが、もちろん広島は敗れた。「試合前に勝負は決まっていた」というスポーツ界の慣用句はこの日のために生まれたのではないだろうか。
現在、両リーグともに予告先発が採用されているため、このようなミスが起こることはないが、あるとすれば、監督同士の紳士協定によって決められる日本シリーズか。セ・リーグの新人監督たちは交流戦を機に今一度、DHのルール確認をしておきたい。