【プロ野球】悪しき伝統を変えた?金本・阪神の「超変革」総まとめ (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■投手陣では岩貞祐太が躍動

 野手陣で若い力が台頭するなか、投手陣ではプロ3年目・岩貞祐太が先発陣を引っ張っている。

 昨年までわずか2勝だった岩貞は、昨年のシーズンオフに台湾で行われたウインターリーグで投手MVPを受賞。その良い流れで臨んだ今季は、4月2日のDeNA戦で初先発。横浜商科大時代にリーグ戦で登板した横浜スタジアムで、7回無失点と力投して今季初白星を挙げる。

 4月16日の中日戦では10奪三振で2勝目をマーク。12奪三振で敗れた4月9日の広島戦を含めて、開幕から3試合連続の2ケタ奪三振と、プロ野球記録を達成した。

 敵地・東京ドームで行われた5月27日の巨人戦では1対0でプロ初完封と好投。現在はチームに必要不可欠な左腕として活躍を続けている。

■育成出身の原口が正捕手に

「超変革」の流れは捕手の起用にも表れている。

 開幕直後からスタメンで出場したのはプロ12年目の岡崎太一だった。現役時代から岡崎の野球への真摯な取り組みを知る金本監督は、岡崎の力を評価して春季キャンプでも1軍に抜てき。岡崎もその期待に応えようと奮闘し、阪神の開幕ダッシュを陰で支えた。

 5月に入ると、4月下旬に育成選手から支配下登録されたばかりの原口文仁を起用。5月19日の中日戦では、自身初のサヨナラヒットを放つなどバットでも活躍。最近では5番打者に定着し、飛躍の年を迎えようとしている。

 さらに交流戦を迎えると、6月1日の楽天戦では、ドラフト5位ルーキーの青柳晃洋をプロ初先発させた。ウエスタン・リーグでは11試合に登板し、防御率2.81と結果を残したことが評価され、チャンスが与えられた青柳。見事にプロ初登板初勝利を飾るなど、結果を残した。

 今後も若手を積極的に起用する阪神の「超変革」に注目したい。

文=武山智史(たけやま・さとし)

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