【永田町炎上】辞職だけでは済まされぬ舛添要一の”嘘だらけ人生” (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

東京都/知事の部屋より
東京都/知事の部屋より

【朝倉秀雄の永田町炎上】

■舛添は猪瀬辞任の約1年前に都知事選出馬の相談をした?

 政治資金の私的流用疑惑などでさんざん世間を騒がせてきた舛添要一東京都知事がやっと年貢を納める気になったらしい。与党からも不信任決議案の提出を突きつけられた挙げ句の決断なのだから、まったく往生際の悪い男という他はない。もっとも日頃、偉そうに綺麗事を宣いながら口先三寸で世渡りし、都合が悪くなると嘘八百を並べて世間を欺こうとする「嘘だらけの人生」を歩んできたイカサマ師に「潔さ」を求めるほうがどだい無理な相談だろう。

「嘘」の典型は、6月7日に都議会での代表質問に対し2013年と14年の正月に木更津のホテルに家族と宿泊した際、宿泊費を政治資金から支出したことを取り繕うために「元新聞記者の出版会社社長と都知事選の出馬について相談した」と答弁していることだ。ちなみに前知事の猪瀬直樹が都知事に当選したのは2012年の12月16日。辞任を表明したのが翌2013年の12月9日、辞任は同月24日付だ。となると、舛添が「都知事選について相談した」と主張する2013年の正月は前知事の猪瀬が当選した直後、辞任を表明する約1年前ということになる。現職の猪瀬知事が健在なうちから次期都知事選立候補の相談をするなどという馬鹿げた話があるわけがないから、少なくとも2013年の正月の家族旅行に限っては間違いなく嘘だ。舛添は時期の矛盾から馬脚を現している。

■存在しない人間の名前は明かしようがない

 もし本当に舛添が都知事選に出馬する気があったなら、大政党関係の「実力者」か社会的に影響力があり、大量の集票能力が見込める「重要人物」に相談するはずだ。吹けば飛ぶような新聞記者上がりの出版会社社長などに相談したところでどうなるものでもあるまい。そもそも正月に家族旅行中の舛添からたとえ「相談があるから、ご足労願いたい」と呼び出しを受けたとしても、わざわざ木更津くんだりまでノコノコと出かけて行くような酔狂な人間がいるとはとても思えない。まともな常識を持った者なら「そんな重要な話なら、時と場所を改めてじっくりと相談に乗ろうじゃないか」と切り返すのが普通ではないか。

 舛添は6月13日の総務委員会での集中審議でもついにその人物の名前を明かさなかったし、その人物への連絡方法も「記憶にない」などと答えているが、それもそのはず。そんな人物は存在しないからだ。この世にいない人間はいくら追及されても答えようがない。もし筆者の推測に異論があるなら、今からでも遅くはないからその人物の名前と肩書きを明らかにすべきだ。

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