目指すはべビメタ?YOSHIKIプロデュース「Lady's X」が閑古鳥の惨状

デイリーニュースオンライン

「YOSHIKI CLASSICAL」より
「YOSHIKI CLASSICAL」より

 6月13日、ビジュアル系ロックバンド「X JAPAN」のドラマー・YOSHIKI(50)プロデュースの新プロジェクト「Lady's X(レディースエックス)」が始動した。メンバー募集オーディションの応募を募っている現在、ファンからは「金儲け」などと批判が出ている。また一方で、漂う”ビジネス臭”からか、1週間たった今もマスコミからほとんど相手にされていない状況だ。

■狙うは第2のAKB?BABYMETAL?

 今や“生ける伝説”となったYOSHIKIが手がける、と発表された新プロジェクト「Lady's X」。女性メンバーのみで構成し、世界展開を視野に入れたビジュアル系ガールズバンドを目指すという。

 今年の12月31日まで第1次オーディションのメンバーを募集し、その後オーディションを勝ち抜いて合格したメンバーは、YOSHIKIプロデュースの大規模ライブにてデビューする予定。オーディションの一部始終は、朝のバラエティー情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)が完全密着して放送するという。YOSHIKI本人も6月14日放送の同番組に出演して「僕の場合、本気でやったら絶対成功させる」などと発言した。

「めざましテレビを活用する点といい、月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)の“新人売り出し作戦”に近しい流れを感じさせます。フジテレビは血気盛んに『YOSHIKI公認の新ビジュアルバンド!』と打ち出すでしょう。めざましテレビで生演奏するバンドメンバーの姿が目に浮かぶようです」(芸能関係者)

 ファンからは「金儲け」「売れない」「Xの名前は付けてほしくない」と批判も少なくない。また「X JAPAN」の活動を求める声も出ている。

「YOSHIKIは元々、バンドの知名度アップのために『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)で暴れていた人間です。メディアの力を借りて色物扱いを受けるとしても、抵抗はそんなにないでしょう」(前出・関係者)

 その一方でYOSHIKIは19日現在、SNSで「Lady's X」について一切触れていない。

 某動画共有サイトの有料チャンネルでは、ファンから受けた「『Lady's X』なんてやめてほしい」という声に対して、「皆勘違いしているなあ。ぼくはプロデュースをお願いされているだけ。だからXの曲はやらない。でもやるからには成功させたい。もちろん『X JAPAN』は最優先事項」と発言し、「自身発の企画でない」「『X JAPAN』と『Lady's X』はあくまで別物」などと主張した模様。

 YOSHIKIのこうしたコメントや「居住不問但し、東京を拠点に全国での活動が可能な方」という応募資格を受け、ファンの間では電通やフジテレビなど国内企業が発案したのではないかという憶測が出ている。

「オーディション関連番組といえば、過去に『ASAYAN』(テレビ東京系)や『ガチンコ!』(TBS系)、『マネーの虎』(日本テレビ系)が放送されて一世を風靡しました。いずれの番組もキナ臭いウワサや凋落っぷりが話題になりました。今回の『Lady's X』に関してYOSHIKIは、言動を見るかぎり『仕事の依頼を受けただけ』というスタンスのようです。じゃあ一体どこがYOSHIKIに依頼したのか。公式サイトではYOSHIKI本人のマネジメント会社「Japan Music Agency」やオーディションを請け負う「Starbank(スターバンク)」のみ矢面に立つだけで、実態は闇の中です。ただ“虎の威を借る狐”体質の組織となれば、企画の出どころはいくつかに絞られてくるでしょう」(前出・関係者)

 ただ悲しいことに、今回のプロジェクトを取り上げたメディアは、今のところフジ関連を除けば数媒体のみで、大手マスコミからほとんど相手にされていない。閑古鳥が鳴くなんとも淋しい状況だ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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