宮沢りえに江口洋介「かつて歌手だった」有名俳優たち

日刊大衆

宮沢りえに江口洋介「かつて歌手だった」有名俳優たち

 現在女優として活躍しているアラフォー世代の女性芸能人たちは、実はその多くが80年代末から90年代にかけてアイドル歌手として活躍し人気を集めていた過去を持っている。中には隠したい過去として口を閉ざしている人もいるため、世間的には知られていないことも多い。どんな人たちがいるのか、調べてみた。

 まず「高原里絵」の名前で歌手活動をしていたのは女優の深津絵里(43)。2枚のアルバムをリリースし、シングルでは、6代目いいとも青年隊で、タレントの山瀬まみ(46)の夫である俳優の中上雅巳(44)とのデュエットという珍曲も出している。女優としては「水原里絵」という名前を併用していた時期があり「三つの名前を持つアイドル」ともいわれていた。

 同じ時期に一時代を築いたアイドル歌手といえば、なんといっても女優の宮沢りえ(43)だろう。今や大女優の貫禄すら漂う宮沢だが ベスト版を除き4枚のアルバムをリリース。1990年には紅白歌合戦にも出場している。制約のあるNHKホールでは歌いたくない、という宮沢サイドの意向で、芝浦の倉庫の上に特設ステージを設置。バスタブに浸かり泡だらけで歌った。宮沢は『ヨルタモリ』(フジテレビ・終了)で、自身が歌手活動をしていた当時を振り返り、「自分の恋愛観とは違うような歌詞を歌うのが耐えられなくなって(歌手を)辞めた」と語っている。

 時期的には宮沢と入れ替わるように登場し、驚異的な人気を誇ったのが現在は女優として活躍する内田有紀(40)だ。デビュー曲は『TENCAを取ろう!―内田の野望―』と凄まじいタイトルだが、この曲でオリコン1位を獲得。同曲を収録したファーストアルバムも1位を記録し、女性アーティストでの初登場1位は史上初の出来事だった。社会現象的な内田人気だったが、2000年に、演技の勉強を基礎からやり直すという理由で演出家のつかこうへい(62没)の劇団に入団。歌手活動を休止してしまった。

 現在はすっかり俳優としての地位を確立し、社会派ドラマには欠かせない存在となった俳優の江口洋介(48)も、90年代に音楽活動を行っていた。江口といえばある年代以上の人たちにとっては、俳優以上に長髪姿のミュージシャンであるイメージが強いだろう。トレンディ俳優として人気を誇るのと同時に、江口はシンガーソングライターとしても活躍。11枚のシングル、12枚のアルバムを出している。音楽番組の常連だったのはもちろんのこと、コマーシャルやドラマのテーマソングも手掛け、『恋をした夜は』『愛は愛で』などのヒット曲を送り出した。1998年を最後に、役者の道を極めていきたい、という理由からほとんど音楽活動を行っていない江口だが、2015年に東京の下北沢で人知れず単独ライブを行っている。今後は本格的な音楽活動はせず、こっそりと続けていきたいという意向のようだ。

 江口と同時期にトレンディドラマで活躍した俳優の石田純一(62)も、その人気の勢いに乗って1992年にCDアルバムをリリースしている。参加アーティストはORIGINAL LOVEの田島貴男(50)らと本格的だ。石田の「隠し子」として鮮烈な芸能界デビューをし、90年代にアイドル役者として活躍した長男のいしだ壱成(41)も、もともとはミュージシャンで、94年にCDデビューしている。

 90年代アイドルが俳優と歌手の二足のわらじで次々とヒットを飛ばしたのは、すでにバブルが弾けたことを誰も気付いていなかった頃。世の中にまだまだ十分余裕があったから、できたことだといえるだろう。幸せな時代だったのだ。

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