俺たちをトリコにしたオール「特撮ヒロイン」(3)「小牧リサ・戦隊モノの元祖ヒロインに意外な役名秘話」 (1/2ページ)
決めゼリフの「いいわね? いくわよ!」とともに、脚線美を生かしたキックが炸裂! 今も続く戦隊シリーズの第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」(75~77年、テレビ朝日系)で、モモレンジャーことペギー松山を演じたのが小牧リサ(65)だった。
──40年以上も続く長寿シリーズになりましたが、第1作はどういう理由で選ばれたんですか?
小牧 基準はただひとつ、「脚を出せる人」だったんです。私、いつも短いスカートだったので、所属事務所もその写真を送ったみたいです。
──一発で合格でしたか?
小牧 いいえ、プロデューサーの方に「思っていたより太りすぎじゃない?」って言われたの。それで私、クラシックバレエを習っていたから、脚をピーンと上げたんですよ。それでビックリされて、合格になりました。
──少しくらいムッチリしていたほうがいいですよ。
小牧 そうなんです、5人が色分けする名前というのは決まっていましたが、私を「桃」にするか「ピンク」にするか‥‥私の太腿の張りを見て「モモレンジャーだ!」となったそうですよ。
──それに合わせて「アカレンジャー」や「キレンジャー」が決まっていったんですね。5人のチームワークはどうでした?
小牧 悪かったわけではないんですけど‥‥「アオレンジャー」の宮内洋さんは特撮モノにはこだわりがあって、「アカレンジャー」の誠直也さんへのライバル意識が強かった。私たち3人は、どっちつかずで、うまく泳いでいた感じでしたね。
──5人そろって変身するという新しい形のヒーロー物でしたが、モモレンジャーに変身後は別の方が演じていた?
小牧 そうですね、最初は女性のスーツアクターだったんですけど、その方が辞めてからは男性の方になって。変身して「トォーッ!」ってジャンプする場面で、どうしても股間がもっこりしますでしょ? テレビを観ていた子供たちは「あれっ?」と思ったそうですよ(笑)。
──そのあたり、子供は目ざといですね(笑)。