【プロ野球】DeNA、観客動員数165パーセント増、アイデアで「次の野球」へ (1/2ページ)
DeNAが親会社の「横浜DeNAベイスターズ」となって5周年。今季は、ついに念願のAクラス入りを狙える位置につけている。観客動員数も165パーセント増と、ファンサービスにも余念がない。
この5年間で球団スタッフはどのようなことを考え、球団運営をレベルアップさせてきたのだろうか。今回は、その運営戦略を考えてみたい。
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■旧体制からの脱却
球団社長を務める池田純社長は今年で40歳。若き新任社長として登場した。
それまでのベイスターズは運営陣の年齢が高く、大胆な発想や、ユニークな施策がほとんど受け入れられない土壌だったといわれている。当然、若いスタッフの士気は低かった。そんな中、池田社長はスタッフの若返りを始めとする、数々の革新を断行したのだ。
■『次の野球』を皆で考える
2014年に『次の野球』(株式会社横浜DeNAベイスターズ著、ポプラ社)という本が出版された。
出版にむけて陣頭指揮をとったのは池田社長。ここには、全ての球団スタッフ、選手から募った600のアイデアのなかから、厳選されたものが収められている。
この本は、既存の野球の枠組みや常識を超え、「次の野球」に進化していくためのアイデアが詰まった「ビジネス系球団運営アイデアブック」といっていいものだった。そして、ここで提示された、いくつかの施策が実行された。