【プロ野球】日米通算200勝が目前!広島・黒田博樹の”男気ピッチング”3選 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

ライターの心にズドンと響いた黒田博樹の「男気ピッチング」3選!
ライターの心にズドンと響いた黒田博樹の「男気ピッチング」3選!

 7月13日、前回登板に続き、惜しくも日米通算200勝を逃してしまった広島の黒田博樹。3度目の正直で次回こそこの偉業を達成してほしいところだ。

 黒田はこれまで日米を股にかけ、日様々な苦難を乗り越え、ライバルとのドラマチックな闘いを繰り広げてきた。200勝達成を祈願して、筆者が独断と偏見で選ぶ黒田の「男気ピッチング」3選を紹介したい。

※野球の見方が変わるスマホマガジン『野球太郎Pocket』と『週刊野球太郎』でニュースやコラムが読み放題!

■同級生のスーパースターとの真剣勝負

2002年9月2日・巨人対広島(東京ドーム)

 黒田がライバルに挙げる選手は、松井秀喜(元巨人ほか)をおいてほかにいない。

 特定の打者に対して闘志を燃やすタイプではない黒田が、唯一「打たれたくない」と、心の底から思って対戦していたのが同学年のスーパースター「松井秀喜」だ。

 2002年9月2日の一戦は、そんなライバル心が激しく交錯した名勝負となった。

 4対3と広島リードの8回裏、2アウト一塁。一発が出れば逆転のピンチに出てきたライバル・松井に対して黒田の闘志は燃え上がった。

 11球に及んだ熱投は、ストレートが7球にフォークが4球。最後はフォークで三振に斬ってとると、黒田は小さくも力のこもったガッツポーズを取った。その姿は、ふたりが放った緊迫感がファンにも十分に伝わるほどのものだった。

■海の向こうで見せた侍魂

2008年10月12日・ドジャース対フィリーズ(ドジャースタジアム)

 リーグチャンピオンシップの第3戦、その先発マウンドには黒田の姿があった。1戦、2戦と連敗し、この試合を落とすと後がなくなるドジャース。そんな大事な試合の先発を任された黒田は、チームを奮い立たせる行為に出る。

 それは、報復の危険球だった。

 前の試合で、チームの主力ふたりが明らかなビーンボールを受けたことで、両軍は殺気立っていた。そんな状況で再びチームの正捕手、ラッセル・マーティンが死球を受けてしまう。

 これで完全にヒートアップしたドジャースベンチ。異様な雰囲気が立ち込めるなか、黒田はシェーン・ビクトリーノの打席で明らかな報復に出た。

 ビクトリーノの上半身付近を、黒田の150キロを超えるストレートが通過。この投球にビクトリーノも激高。両軍ベンチはさらに一触即発の危険な事態に陥った。

 メジャーでは、死球に対する報復は常套手段。むしろ、やり返さないと舐められる。世界のトップ選手が集まるリーグでは、相手に舐められてしまったら終わり。

 黒田が投げた最初で最後の危険球は、フィリーズに舐められつつあったドジャースを救う価値のある1球だった。

「【プロ野球】日米通算200勝が目前!広島・黒田博樹の”男気ピッチング”3選」のページです。デイリーニュースオンラインは、黒田博樹野球太郎プロ野球スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧