【プロ野球】人生で大切なことはヤクルトの本拠地・神宮球場で教わった (1/2ページ)

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人生の学びのために神宮球場へと足を向ける
人生の学びのために神宮球場へと足を向ける

 似たようなタイトルの本があるかもしれない。もちろん無関係である。8月11日時点、今シーズン開催された神宮球場でのヤクルト戦全てを現地観戦している筆者が、神宮球場で教わったことをご紹介しよう。

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■ミスをしても取り返すチャンスはやってくる

 オンドルセク(現・オリオールズ)がブチ切れたあの日、守備でミスをしたのは比屋根渉(ヤクルト)。これが発端となりオンドルセクは退団。比屋根はほどなくして2軍落ちとなった。

 あれから1カ月と少し経った8月7日、神宮球場で比屋根はまたエラーを犯した。岩橋慶侍(ヤクルト)が打ち取ったはずのライトフライを後逸。失点を許してしまったのだ。ライトスタンドからは「また比屋根か」、「岩橋まで退団してしまう」といったため息交じりの声が飛び交っていた。

 しかし、ミスを取り返すチャンスはやってきた。失態をさらした直後の打席でヒット。2打席目には追い上げの口火を切るツーベース。8回裏の3打席目には逆転タイムリーツーベース。

 これでお立ち台は比屋根だ! と思った矢先に、抑えの秋吉亮がまさかのリリーフ失敗。それでも延長10回、比屋根は最後の最後にサヨナラタイムリー。なんと途中出場でエラーをしてから4安打でサヨナラ打まで記録したのだ。

 失敗しても取り返すチャンスは必ずある。そこで結果を残せばヒーローにだってなれる。1回の失敗で落ち込んでもしょうがない。

「次のチャンスで取り返すんだ」。そんな強い気持ちを持つのが大切だと教えられた。

■仲間のピンチに手を差し伸べることの大切さ

 大引啓次(ヤクルト)は常にマウンドにいるといっても過言ではない。

 味方投手が四球を出したとき、連打を許したとき、率先して声を掛けに行くのは常に大引だ。大引は初回でも必要とあればマウンドに行く。1人でマウンドに行くことも珍しくない。

 若い投手がベテラン打者に死球を与え睨まれているときにも、大引はマウンドに行き声をかける。スタンドからは何を喋っているのか当然わからない。それでも、「心配するな」や「気にするな」といったことをいっているのだろうとは想像がつく。

 この光景を毎日のようにライトスタンドから眺めていると、リーダーシップとはこういうものなのだろう、と気づかされる。仲間がピンチのときに逃げることなく一緒になって戦う姿勢。大引の言葉で救われた投手も数多くいることだろう。

「仲間のピンチに手を差し伸べることの大切さ」を教えられた。

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