【プロ野球】がんばれ谷繁!シーズン途中の監督解任から復活した男たち (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■高田繁(DeNA・GM)

 現在、DeNAで辣腕を振るう高田繁GMも“途中解任組”。思い返せば、2010年5月にヤクルトの監督を辞任している。

 日本ハム監督時代からずば抜けた実績こそないが、着実にチームを改造する手腕はあった。日本ハムGM時代も含め、ヤクルト時代の悪夢はあるが、編成力には一目置かれていた。

 若手陣がキラリと光る現在のDeNA。編成という強烈なウリがあったからこそ、高田GMの今があるのだろう。

■鶴岡一人(元南海監督)

 1940~1960年代にかけて南海ホークスを常勝軍団に創り上げた親分・鶴岡一人も、じつは休養経験がある。

 2リーグ分裂後の12年間で3位以下が一度もない圧倒的な実績を持つ鶴岡南海だったが、1962年は開幕から大スランプ。8勝25敗1分で最下位に沈んでいた5月26日、「悪い指揮官のいるチームは全滅する」と言い残し、突如休養を発表した。

 しかし、これは鶴岡流の喝。蔭山和夫監督代行のもと、「親分を呼び戻せ」と選手たちは一丸となって奮起。8月には3位に浮上し、鶴岡監督を復帰させたのだった。

「俺たちの監督は鶴岡監督しかいない」

 選手たちの思いが実を結び、南海はその年、2位でシーズンを終えた。

 最下位に沈む中日だが、このときの南海のような発奮を期待したい。「やっぱり谷繁の起用・育成は正しかった」と結果的に語られるような活躍を見せることが、最後の恩返しになるのではないだろうか。

 そして、末筆ながら、谷繁監督の今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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