【プロ野球】「俳句の日」に考える、俳句と野球の深淵なる関係 ~小石博孝(西武)、巨泉、正岡子規、俳句甲子園~ (1/2ページ)

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俳句と野球の深淵なる関係
俳句と野球の深淵なる関係

 8月19日は語呂合わせから、「俳句の日」の記念日だ。そこで毎年、この8月19日近辺で開催されるのが「俳句甲子園」。本家・高校野球の甲子園大会とも時期が重なるため、夏の風物詩として注目を集めることが多い。

 本稿ではそんな「俳句」と「野球」の意外な結びつきを掘り起こしてみたい。

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■「二人きり いつも以上の 心臓音」

 現役プロ野球選手のなかで、球界きっての俳人、といえば西武の小石博孝だ。

 俳句好きになったのは鶴崎工時代、国語の授業で「伊藤園 お~いお茶 新俳句大賞」に俳句を応募したのがキッカケ。各都道府県で5人選出される「都道府県賞」を受賞した。

 ちなみにこのとき詠んだ句が「二人きり いつも以上の 心臓音」。高校生らしい初恋の句かと思いきや、野球部で監督と二人きり、怒られているときのドキドキ感を詠んだものだという。

 プロ入りの際もこの経歴に注目が集まった小石は、キャンプ前の出陣式で「大勢の ファンに囲まれ 勇気出て いざ旅立ちの 宮崎へ」の短歌を披露。初勝利の際のお立ち台では「初志貫徹 負けぬという気持ちで 初勝利」と詠んでファンを喜ばせた。

 今季6月、プロ初セーブを記録した小石。その気持ちはどう詠んだのだろうか?

■「野球は巨人、司会は巨泉」

 先月、その訃報が大きく報じられた往年の名司会者、大橋巨泉。その原点にあったのが俳句と野球だった。

 「巨泉」という名は、もともとは中学時代からたしなんでいた俳句における俳号。早稲田大学で俳句研究会に所属するほど俳句に打ち込んでいた大橋少年は、ファンだった巨人軍の「巨」と、 尽きないアイデアを表した「泉」を組み合わせた俳号を高校のときに使い始め、のち芸名になった。

 つまり、野球と俳句がなければ、TV界のスターは生まれなかったわけだ。

 実際、司会業で活躍しはじめた際、「野球は巨人、司会は巨泉」のキャッチフレーズで脚光を浴びたことはあまりにも有名だ。その後、巨人ファンをやめたと公言する機会も多かったが、2014年には長年にわたって親交のあった王貞治(現・ソフトバンク球団会長)との共著『頑固のすすめ』を発表するなど、個人的なつながりは続いていた。

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