12歳までに運動神経は決まる!子どもの運動能力を伸ばす育て方 (1/3ページ)
『子どもが変わる 運動能力を伸ばす育て方』(伊藤一哉著、フォレスト出版)の著者は福岡を中心として、全国的にも珍しい「自信を育むための運動教室」を展開している、「グラッチャ子ども運動トレーニングセンター」代表。
これまでサッカー、体操、空手、テニス、スポーツ家庭教師などさまざまな運動教室の運営に携わってきたという人物で、指導してきた生徒は1,000人を超えるのだとか。
本書では子どもたちと一緒に汗を流した経験を軸として、子どもの運動能力を伸ばすコツや、子どもを運動好きにする方法を明かしているわけです。
■12歳までに運動神経は決まる!
運動が好きになり、運動で身につく能力を高めることには、さまざまなメリットがあると著者は主張します。
また、運動を経験することで身につく力には、大きく「体」と「心」の成長があるのだそうです。
そして著者が注目している年齢は、「ゴールデンエイジ」と呼ばれる一生のなかで唯一、動作の習得に特化した時期。
ゴールデンエイジとは3歳から12歳までの時期にあたり、つまりは幼稚園から小学校にかけての年齢です。
この時期に多くの動作の経験をしていることが、一生の運動神経を決めるといっても過言ではないというのです。
また、同じように忘れてはいけないのが「心の成長」。
運動が上達していく過程において、「運動にハマる」「相手との競争や仲間との協同」「反復練習による習得」など、子どもは日常生活にはないさまざまなことを経験します。
そしてそれらを通じて、集中力や忍耐力、集団のなかでの行動、適切な選択など、大人の社会を生き抜くために必要な力を身につけるということ。
■習得と集中の力で勉強力も変わる
運動することで得られるさまざまな効果のなかでも、著者は「習得の力」と「集中する力」に注目しているのだそうです。
少し意外な気もしますが、「習得の力」と「集中する力」によって、「勉強の力」も劇的に変わるというのです。