【プロ野球】打撃開眼! ソフトバンク・今宮健太が王手をかけた2004年・谷佳知以来の快記録とは? (1/2ページ)
去る8月19日の札幌ドーム。日本ハムとの頂上決戦で、なにより興味深かったのはソフトバンク・今宮健太が放った9号ソロだ。
その理由は相手がエース級の活躍をみせる有原航平だったこと、ゲームを決める先制決勝弾になったことではない。身長171センチの小兵選手が自身初のシーズン2ケタ本塁打に王手をかけた、という意味で興味を惹かれたからだ。
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■高校時代は二刀流の活躍も、プロでは守備職人&つなぎの人
今宮は明豊高時代から身体能力の高い選手として注目されてきた。打っては高校通算62本塁打。投げては3年夏の甲子園準々決勝戦で154キロを計測。投手兼内野手の二刀流で世間を騒がせ、2009年ドラフト1位でソフトバンク入りした。
しかし、プロでは一転、そのパンチ力は影を潜め、「守備の人」「つなぎの人」というイメージだ。
3年目の2012年に正遊撃手へ定着、驚異の守備範囲を武器に2013年から3年連続ゴールデングラブ受賞。バットでも役者が揃う常勝軍団のなか、2番や下位で起用される機会が多いこともあり、犠打が多い。2013年にはパ・リーグのシーズン最多犠打記録を塗り替え、8月22日現在、通算215犠打を決めている。
その一方、長打力という点では昨季終了時点で通算17本塁打。シーズン最多でも昨年の7本塁打にとどまっているのだ。