女優・高畑淳子（61）が8月26日、息子で俳優の高畑裕太容疑者（22）が強姦致傷の容疑で逮捕された事件について、都内のホテルで記者会見を開いた。会見は当初、昼の12時からと発表されていたが、昨夜になって今朝9時の開始に変更。関係者によれば、「高畑は日本テレビの意向に従う形で、強引に時間を変更させられた」という。

■高畑淳子記者会見、日テレがブチ切れしたワケ

　映画の撮影で群馬県前橋市にいた裕太容疑者は、23日に同市内のホテルで40代の女性従業員に性的暴行を加え、怪我を負わせた疑い。淳子は25日、息子が留置されている前橋警察署を訪れ、面会した。

「淳子は会見で、被害女性や関係各位、集まった報道陣に向けて謝罪。面会では事件については話せない決まりになっていたことなどを説明しました。記者からの質問にも丁寧に答え、息子には『私はどんなことがあってもお母さんだから』と声を掛けたそうです」（テレビ局関係者）

　この会見は、各局の朝の情報番組でも生中継で放送された。

「しかし、もし会見が昼スタートだったならば、日テレは生中継ができなかった。同局が昼に放送している『ヒルナンデス!』は、スタジオは生放送でもそれ以外はすべてロケVTRなどで構成され、バラエティ色が強く、生中継は行わない番組。これに比べて、例えばフジテレビの『バイキング』やTBSの『ひるおび!』は、番組の傾向としてもニュースを取り上げやすく、生中継も対応可能。テレビ朝日も『徹子の部屋』が終われば、『ワイド!スクランブル』がスタートする。つまり、昼の会見だと日テレだけリアルタイム配信できなかったんです」（前出・テレビ局関係者）

　日テレといえば、裕太容疑者が出演する予定だった『24時間テレビ　愛は地球を救う』（27～28日放送）や、9月からの新番組『1周回って知らない話』の穴埋めで、最も被害を被った局といえる。

「そのため、淳子の会見時間に関して、日テレの上層部が『これ以上うちに迷惑を掛ける気か！』と、大激怒。半ば無理矢理、日テレが生放送できる『スッキリ!!』の時間帯に変更させたというわけです。当然他のマスコミは一瞬混乱しましたが、日テレの怒りも分からなくはないですしね……」（前同）

　高畑裕太容疑者だけでなく淳子自身も、今後日テレの番組に出演することは難しくなってしまったのかもしれない。

文・佐々木浩司（ささき・こうじ）

※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』（宝島社）など。