民進党代表選に出馬予定の蓮舫氏が8月23日に外国特派員協会で発した言葉が話題になっています。

「岡田氏が好きだ。ただ1年半、一緒にいて本当につまらない男だと思った」

　注目されたのは「つまらない」という言葉です。

　別に否定するつもりはありませんが、私は岡田代表は面白い人だと思いますけどね。そもそもあんないじり甲斐のある人、他にいますか？

　だってもし頬をヒクっとでも動かせたら、もう大ヒットじゃないですか！

　1年半もそばにいて蓮舫氏が代表代行として岡田代表にやったことで記憶に残るのは、「イメチェン」という名目で美容院に電話し、岡田代表の髪を短く切ったくらい。おかげで癖が出て、髪の毛が常に寝癖のように立っちゃったわけですけど。

　それをめちゃくちゃ気にしつつも、不満を口にできずにじっと耐えて公の場に登場してきた岡田代表......。

　ですから、岡田代表には面白い面はたくさんあるわけです。それを見つけられるかどうかは、見る側の「やる気」次第なんですけどね。

　それにしても1点、気になることが。それは蓮舫氏が岡田代表を「男」と言った件です。

　もちろん岡田代表の性別は「男」で、「女」ではありません。でもいきなり「岡田さんは○○の男だ」なんて、普通いいます？　そこには敬意も何もあったもんじゃない。

　報道では「男」は容疑者などに使われ、普通の場合は「男性」です。要するに岡田代表を容疑者と同じ扱いをしたことになるわけです。

　もっとも「えっ、こんなこと言っていいの？」と思うような表現を使った後、対象の評価をぐっと上げることを述べ、結果的にたたえるというやり方もあります。でも蓮舫氏の場合、これで「笑い」をとるだけが目的だったらしく、その後がありませんでした。芸が浅いですね。

　でもさすがに「まずい」と思ったらしく、蓮舫氏は岡田代表に電話して謝罪したようです、「男」ではなくて「つまらない」の方に。岡田代表は25日の会見で「気にしない」と言いましたが、気にしてよ！「私はもう、蓮舫氏を支持しない！！」くらいは言ってよ！

　でも岡田代表が「アンチ蓮舫」を表明すれば、蓮舫氏の票がさらに伸びちゃうかもなあ......。

Written by 安積明子

Photo by 一番じゃなきゃダメですか？