【プロ野球】目の前で優勝を見届けたファンのリアルドキュメント。25年ぶりの悲願成る! その時ファンは!? (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

25年ぶりの悲願成る! その時ファンは!?
25年ぶりの悲願成る! その時ファンは!?

 この物語は、ある球団の荒廃に戦いを挑んだ、熱血ファンの記録である。日本プロ野球界において、まったく無名の弱体チームが、荒廃の中から健全な精神を培い、25年という歳月をかけリーグ優勝を成し遂げた奇跡を通じて、その原動力となった信頼と愛を、余すところなくさらけ出した、優勝当日のドキュメントである。

※野球の見方が変わるスマホマガジン『野球太郎Pocket』と『週刊野球太郎』でニュースやコラムが読み放題!

■衣笠祥雄から始まったカープ愛

「衣笠(祥雄)はね、何度もデッドボールを受けても絶対に怒らないの。そして、どんなにも痛くても必ず試合に出るの。それだけ我慢強い人なのよ。だから、あなたも衣笠のように我慢強い子どもになりなさい」

 2016年9月9日。25年ぶりに訪れるに違いない明日の広島の優勝を期待し、興奮する気持ちを抑えながら眠りにつく前、男は母親に言われた言葉を思い出していた。

 母親のその言葉がきっかけで、東京に生まれ育ちながら広島ファンになった男。巨人の野球帽をかぶる友人のなかでひとり人赤い帽子をかぶる変わった少年。それが彼であった。

 1991年に優勝したときは小学6年生。それから25年間も優勝から遠ざかるとは微塵も思っていなかった。

 母親に注入された“衣笠イズム”で、強い時も弱いときも忍耐強く広島を応援し続けてきた。そんな少年も気づけば、30代後半。流れる歳月にあらためて驚きを隠せない。と、同時によくここまで応援できたものだと、自嘲気味にひとり笑いを浮かべているうちに9月9日の夜はふけていった。

「【プロ野球】目の前で優勝を見届けたファンのリアルドキュメント。25年ぶりの悲願成る! その時ファンは!?」のページです。デイリーニュースオンラインは、黒田博樹野球太郎広島カーププロ野球スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧