【プロ野球】試合を締めるのは投手だけじゃない! “守備のクローザー” 飯山裕志(日本ハム)の安定感 (1/2ページ)
■プロ入り19年目のいぶし銀野手
飯山裕志は1997年ドラフト4位の大ベテラン。守備力に定評があり、内野はどこでも守れるユーティリティープレイヤーだ。長らく「2軍のレギュラー」止まりだったが、2005年以降は貴重なスーパーサブとしての地位を確立した。
昨季までの通算打撃成績は、865試合で打率.202、1本塁打、45打点。逆説的だが、この程度の打力でいまなお試合に出続けられるという点でも、飯山の守備力の高さがうかがい知ることができるだろう。
古くは引退した金子誠、現在ではベテランの田中賢介らが安心して試合の終盤に退けられるのも、飯山の守備力があってこそ成り立っているのだ。
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■近藤健介の三塁手挑戦時に輝きを増した“守備のクローザー”
飯山の存在感がとくに光ったのは、2014年に近藤健介が三塁手にコンバートされたときだ。
捕手で選手登録されていたものの打力が売りの近藤は、高校以来の三塁守備にかなりの不安を残した。実際、翌年には三塁手として助っ人のレアードを獲得したわけだから、近藤の三塁手起用は失敗だったといえる。
当時の試合終盤、三塁守備が近藤から飯山に代わったときのあの安堵感。もはや「守備固め」といった表現では足りず、「守備のクローザー」といっても過言ではない。