吉田豪インタビュー企画:安齋肇「ショックだけど、みうらじゅんから見ると俺は営業友達」(3)

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吉田豪インタビュー企画:安齋肇「ショックだった。みうらじゅんから見ると俺は営業友達なんだよ」(3)
吉田豪インタビュー企画:安齋肇「ショックだった。みうらじゅんから見ると俺は営業友達なんだよ」(3)

 プロインタビュアーの吉田豪が注目の人にガチンコ取材を挑むロングインタビュー企画。イラストレーター、アートディレクターにしてソラミミストで、『変態だ』で映画監督デビューを果たした安齋肇さんのインタビューは今回が最終回。安齋さんの長年の盟友みうらじゅんさんの異常なすごさ、『タモリ倶楽部』の収録に間に合わなかった大遅刻の真相などについて語っていただきました!

吉田豪インタビュー企画:安齋肇「自分の映画もいいパンフを作りますから。締切過ぎてますけど」(2)

■“ひとり電通”みうらじゅんの営業力

──サブカルの人たちにいろいろ会って思うのは、みうらさんはすごいってことですよね。

安齋 あの人はすごいよ。

──異常ですよ。

安齋 異常異常!

──ものを考えるレベルというか、ビジネスについて考えるレベルがちょっと違うなって。

安齋 そこに気がつかせないところもすごいじゃん。もともと、じつは俺がテレビに出てるのを観てたみうら君の家の人が「この人と友達になったほうがいいよ」ってみうら君に言ったんだって。それで「友達になってくれませんか?」って来たの。ビックリするじゃん、そんな手口。いままでないでしょ、そういう入り方って。ちょっと気持ち悪いヤツだなって思うじゃん。

──出会いは野沢直子さんの誕生日パーティーだったんですよね。

安齋 そうそう。でも話したら気も合うしおもしろいヤツだから、なんかいいなと思ってて。で、いろいろロックの話で盛り上がって。あの人、ヒップホップとかラップが嫌いだったからさ。

──ふたりでKダブシャインのパロディでラップやってたじゃないですか(笑)。

安齋 ヘヘヘヘ、昔は。いまはスチャダラパーとかとも仲いいけど、「あんなのはロックじゃない」って言っててね。

──そりゃそうですよ。

安齋 ロックじゃないよね、ラップだもんね(笑)。で、「いとうせいこうとかが……」とか言うから。

──disってたんですか? 当時。

安齋 disってたよ。俺、「いとう君はいいんだよ! いとう君はあそこの部分だけじゃなくて編集者としてもすごいし、芸人としてもすっげえおもしろいんだよ」って言ったんだけど、なんかピンときてなかったみたいで。で、しばらくしていとうさんと一緒にヴァギナーズ(みうら、いとう、安齋の3人で結成した女装バンド)やろうって話になったときに、「あれ? みうら君あんなに言ってたのに」と思って。いとうさんに聞いたら、いとうさんのところにも「友達になってください」って言ったんだって。

──またそのパターン(笑)。

安齋 同じパターンじゃんと思って。よく使ってるらしいんだよ。最近なんか『「ない仕事」の作り方』(15年/文藝春秋)って本を出したじゃん。そしたらあの人の営業だったんだよね。ひとり電通だから。全部そうやって仕事を増やしていくための、それこそホントに術中に見事にハマッて。友達だと思ってたんだけど、じつは仕事仲間。すっごい誤解してた(笑)。

──あの本、ボクがみうらさんに飲んで説教されたときの内容がそのまま本になってて驚いたんですよ。

安齋 ああ、やっぱり。

──「おまえもちゃんと営業とかしないとダメだ。俺は『タモリ倶楽部』のスタッフと酒飲んで、こういうことやりたいって営業してる。おまえはやってないだろ!」って。

安齋 だろ? 俺、あれはショックだった。営業だったんだと思って。営業友達なんだよ。

■東京生まれはボーッとしてて野心がない

──それがこれだけ長い付き合いになって。

安齋 しょうがないよね、もう。でも、営業だと思っててもこっちもホステスだから、うまく騙されないと(笑)。

──そういう関係(笑)。

安齋 でも、おもしろいヤツですよ。あんな男いないからね。今回の映画も営業かもしれないし、あの人にしてみればひとつの仕事かもしれないけど、そういう意味では確実におもしろくなるようなところっていうか、みうらじゅんっていう会社が一度入ったらこのレベルまではやりますよっていうところまではちゃんと持っていくんだよね。すごいなって思う。そして、つくづく俺は何もしてないんだなって。

──営業とかも考えないし(笑)。

安齋 営業も考えたことない。営業なんて初めて聞いたよ。やっぱダメだね、東京生まれはボーッとしてるよ。

──困ったときは実家があるし。

安齋 ね、東京に実家があるから、一旗上げなきゃみたいな気持ちもないしね。

──全然ないですよね。

安齋 おもしろいところにいられればいいよね。

──わかります。テレビにもおもしろそうな番組には出てるけど、積極的に出たいわけじゃないですからね。そう言ったら、みうらさんに怒られたんですけど(笑)。

安齋 『ワイドナショー』で松本(人志)さんもすごい微妙なイジり方だったね。

──お互い、探り探りな感じで(笑)。

安齋 おもしろかった。この距離感いいなーと思って。

──テーマがタイミング悪かったんですよね。天皇生前退位と選挙とオリンピックって、ボクが語れないようなことばかりで。もっとエグめの芸能ネタを振ってくれれば、もうちょっとなんとかできたんですけど。

安齋 ホントだよね。今度はぜひやらかしてくださいよ。みうら君みたいに(みうらじゅん、吉田がそれぞれ『ワイドナショー』にゲスト出演している)自分のほうに持ってきて。

──みうらさん、自分の世界に持っていきまくってましたね、テングー(テングとペンギンを組み合わせた、みうらじゅん考案のキャラ)紹介とか(笑)。

安齋 あんなのあり? 馬の交配テレカとか見せたりさ。うまいよな、やっぱり。

■「僕の時給、日本では結構高いほうなんだよ」(タモリ談)

──安齋さんはああいう場には出たくはないですか?

安齋 全然ダメだもん。何度か誘われるんですよ、ああいう場に。一度、もう引退しちゃった人が司会やってた番組に出たけど、俺ひと言もしゃべってないから。

──え!

安齋 っていうか、ひと言はしゃべった。それはオンエアはされてるんだけど、そのあと1回も指されないんだよ。そのときに向かい側が飯島愛さんだったのね。みんなポンポン指されていって、次くるかなって思ってなんとなく見てるじゃん。でも、そのまま飛ばされると飯島愛さんが「大丈夫大丈夫」って励ましてくれるんですよ。

──アイコンタクトで。

安齋 そう。「こういうもんだから」みたいな。すげえ優しい人だなと思って。「大丈夫大丈夫」って、その光線を浴びてるだけで終わっちゃった。

──大丈夫じゃなかったんですね(笑)。

安齋 全然大丈夫じゃない。これはやめといたほうがいいなと思った。

──『タモリ倶楽部』にあれだけ出てるのに、ほかの番組に出てる印象がそんなにないのが不思議なんですよね。

安齋 だって実際に呼ばれないこともあるし、出て行かないこともあるし。一度そういう目に遭うと、もうあんまり行きたくなくなるじゃん。

──『タモリ倶楽部』は嫌な目に遭わなかったから続いてる。

安齋 うん、むしろ僕が嫌な目に遭わせてたからね。

──そうですね、派手に遅刻して。

安齋 ハハハハハハ! 

──その結果、あの温和なタモリさんを怒らせて。

安齋 ホントだよね。ひどいよ、あのタモリさんがついに最後は「……あのね、僕の時給、日本では結構高いほうなんだよ」って言ってたから(笑)。

──タモリさんを1時間待たせるっていうのはどういうことなのかって(笑)。

安齋 そうだよなーって。番組1本終わってますもんね。ホント申し訳ないですよ。よくいろいろこうやって引き留めてくれるもんだと思いますよね。

──よくできた話ですよね。最初の打ち合わせに遅刻したから『タモリ倶楽部』の仕事を引き受けざるを得なくなったってエピソードとか。

安齋 よくできた話って、ホントなんだからさー!

──ネタとしての完成度が高いじゃないですか(笑)。

安齋 まず、その前に嫌な目に遭ってるんですよ。

■遅刻したときもいつもどおりのスタンスで

──とある深夜番組でしたっけ?

安齋 そうそうそう。深夜番組やってて、そのときの打ち上げで、「おまえのせいで番組が潰れたんだ!」ってプロデューサーに胸倉つかまれて。俺は準レギュラーぐらいだったんで、「来なくてもいいよ」って感じだったの。だからホントに行かなかったりして。

──それは番組に呼ばれてるのにですか?

安齋 呼ばれてるんだけど、行かないときとかあって。

──え! それっていいんですか?

安齋 だって、「来なくてもいい」っていう条件だったんですよ。もともとデザインの仕事が忙しいから、「そんな年中行けませんよ、いいんですか?」って。で、「いいよ」ってプロデューサーが最初は言ってくれて。「『来てません』ってことでもいいんだったら、それで放送させてもらいますよ」みたいな。でもやっぱりそれがよくなかったって最後に絡まれて、ものすごい頭にきて、カーツに愚痴言ってさ。

──カーツ佐藤さんに。

安齋 うん。カーツに愚痴言ってる僕もどうかなと思ったけど。カーツは「しょうがないっすよ、そういうもんですよ」って言ってたけどね。それがあったんで、テレビに対してはアレルギーっていうか神経質な感じになっちゃってて。

──安齋さんのペースで自由にやってると怒られちゃうから。

安齋 怒られるよね。だから『タモリ倶楽部』が特殊なんだと思う。そこにたまたまいい企画で入っただけで、僕なんもしてないからね。ホントに言われるもん、「おもしろいことぐらい言ってくださいよ」って(笑)。

──「遅れて来た分を取り戻してよ」って。

安齋 ホントですよ。

──遅刻したときは、いつもよりも張り切ろうとか思うんですか?

安齋 張り切ろうとは思わない。張り切るっていうのも無理じゃん。だって、もともと張り切る要素がないから。だからできるだけノーと言わないようにしようとは思うの。「嫌です」とか「違うんじゃない?」とか言われたら嫌でしょ? 会議でほとんど決まりかけてるのに、遅れてきたヤツにそんなこと言われたらさ。みうら君はそういうの平気だけどね。菓子つまみながらさ、「あ、それおもしろくない」とか言って(笑)。あの人はそれが言える人だけど、僕はできないから。

──安齋さん、基本が「すみません」から入るスタイルですよね。

安齋 だってホントに申し訳ないからね。

──今日も会うなり「すみません」って感じでしたけど。

安齋 だって、ひとりで来るのかなと思ってたから(吉田を含めて取材班は3人)。今日は気を抜いて来ちゃったのね、どうせ写真なんか撮らないだろうなとか思って。

──まさか清原と同じ枠だとは思わずに。映画監督でいうと紀里谷(和明)さんと同じ枠ですよ。

安齋 ホント? ヤバいじゃん! そうか……すごいね。めちゃめちゃいろいろおもしろい人に会ってるね、いいっすね。

──犯罪者率も高いですけどね。

安齋 ハハハハハ! 当然そうなってくるよね。

──ただ、安齋さんもこの力の抜けたおもしろさはさすがですよ。

安齋 こうなるはずじゃなかったんだけどね。ふつうにレコードのジャケットのデザインをやり続けてるはずだと思ってたんだけど。

■投稿コーナーVOWのカードが社員証に!?

──全然関係ない安齋さんの思い出話をしてもいいですか?

安齋 いいですよ。

──ボクが『宝島』で『VOW』の投稿選考主任という名の使い走りをしていた時期に、ちょうど『宝島30』のトラブルで宝島社が右翼に銃撃されたことあったじゃないですか。

安齋 ああ、あったあった!

──あれ、ボクがちょうど『VOW』で『宝島』編集部に出入りしてた時期なんですよ。それで、銃撃の翌日にお使いで『宝島』に行ったら、いきなり「伏せて!」って言われて。「窓から顔を出すと撃たれるから」って、社員がみんな伏せて移動してた日があったんですよ。その直後に宝島社が看板を外したんですよね。看板を外せばバレないと思ってる時点で頭おかしいんですけど。

安齋 そんな事態じゃないよね(笑)。

──で、入口に警備員を立たせるようになって。

安齋 あったあった!

──あのとき、宝島社って社員証がなかったんですよね。だからその代わりに何かないかってことで、社員に『VOW』に掲載された人に送るテレカを配って、みんな入口で警備員にVOWBOYを見せて入ってたっていう(笑)。

安齋 ハハハハハ! あのチ◯チンが3本になってるヤツだよね。

──そんなふざけた事態になってるなんて右翼が浮かばれないよなって。

安齋 ダメだなあ、それは。さすがだね。役に立ってるね。そのカードを六本木のキャバクラで使った話したっけ?

■『タモリ倶楽部』の収録をすっとばした原因は!?

──知らないです。みうらさんがよくみんなでキャバクラに行ってた時期ですか?

安齋 そうそう。ユニコーンのツアーパンフレットの入稿が全部済んで、それが夜中で、1杯飲んで寝ようと持ったんだけどビールも何もないし、ひとりで外で飲むなんてしたことないから嫌だなと思って、その頃よく遊んでたげんしじんって芸人さんに電話したの。「ちょっと一杯飲みに行きたいんだけど付き合ってくんない?」って言ったら自転車で来てくれて、幡ヶ谷の近所で飲んでたら盛り上がってきちゃって、「こないだみうら君たちと行ったキャバクラがあるから、そこ行こうよ」って言って。でも俺、次の日は『タモリ倶楽部』があるから1時間ぐらいでサッと帰ろうとしたら、ふたりで1万円ぐらいなのにポケット見たら8000円しかなかったの。

──え!

安齋 「ごめん! げんしじんいくらか持ってない?」って言ったら、「僕は500円しかなくて……」って言うんで、8500円出して、なんかないかなって探して、俺カードも何も持ってなかったから、「ハッ、『VOW』のテレカ、あれ1枚500円だから、それ2000円で売ろう」って、キャバクラの女の子に「ごめん、これ500円で買ってくんない? 400円でもいいから」って売って、なんとかお店は出たのよ。ところが六本木から帰れなくなってさ、しょうがないからレッドシューズっていう西麻布の知り合いの店まで行ってタクシー代を借りたんだけど、「悪いから1杯飲んでくわ」って言って、飲んでタクシーで帰って、なんかすげえ日だなと思って、『タモリ倶楽部』は朝9時集合だしシャワーだけでも浴びようと思って。で、床暖房がすごい気持ちよくてさ、そこで寝て、起きたら朝11時。

──うわーっ!

安齋 で、収録をすっ飛ばしちゃったっていう話。

──一回、収録に行かなかったことがあるっていうのがそれですか!

安齋 それがそのテレカ売ったときなんですよ。

──キャバクラに行ったせい(笑)。

安齋 あれはビックリした。ほかに知ってる店がなかったっていうこともあるけどね。

■みうらじゅんのすさまじすぎる“修行”

──みうらさんが一時期、キャバクラでフルーツとか頼むのにハマッてた時期ありましたよね。

安齋 あれはひどいよね。どんだけ高くなるかっていうのを競ってたでしょ、あれ。松久(淳)君(作家。『変態だ』の脚本をみうらと共に担当)を泣かせたこともあったでしょ。みうら君と(田口)トモロヲさんとふたりで、松久君に「おまえ、こうやってキャバクラに来てるけど1円も払ったことないよな、たまには払えよ」ってなって、「え、だって俺、サラリーマンじゃないですか」「そういう問題じゃないだろ。男だったら払えよ、それがブロンソンズだよな」みたいになって、「じゃあ払いますよ!」って言ったとたんにトモロヲさんが「すみません、フルーツと寿司5人前!」って。

──うわー!

安齋 それで、ひと月の給料ぶんぐらいになったって言ってたかな。キャバクラで泣いたらしいよ。聞いた話ですけどね。

──1回ボクがみうらさんとキャバクラに行ったときは、フルーツとか頼んで散財してるのに女の子とも話さないで男同士で盛り上がるだけだったから、どういうプレイなんだと思って。

安齋 そうそう、絶対に女と話すなってことあったね。

──すごい無駄遣いしてると思いましたよ。

安齋 それで、どんどん女の子が替わっていってね。あれもすごい修行だよなあ。あと、すごく女の子を盛り上げるっていうのもあった。ずっと笑わせて、「あのテーブルすっごいおもしろい、あそこに行きたい」ってほかの女の子たちに思わせるっていうのをやろうって言って、猫ひろしとかずっと芸やらされて(笑)。ひたすらずっと宴会みたいなことやって、ただ女の子は笑って見てるだけっていう。

──なんの得もないけど(笑)。

安齋 なんの得もないんだよね。好きだよね、ああいうことするの。無駄金を使うのが好きだったでしょ、あの頃。高い時計を買ったりとか。

──高い杖を買ったり。

安齋 そういう企画がどんどん出てくることがすごいよね。

■偶然の産物=映画『変態だ』をぜひ見てほしい!

──ボクも「一緒に出家しよう」って頼まれたことありましたよ。

安齋 ハハハハハ!

──リリーさんとふたりで出家計画を練ってたところで呼び出されて、「おまえも入れ」って言われて。「この3人の近況が同時に出家になったらおもしろいじゃん」って。

安齋 それすごいよね。……このインタビュー連載のテーマは特になくやってるの?

──そうですね。毎回会いたい人に会いに行ってるだけなんですけど、今回はみうらさんに命令されたという初めてのパターンで。

安齋 すみません、ありがとうございます。動員とかも考えたらたいへんなのかもしれないけど、すげえよくできたんですよ、偶然。ホントにいろんなことが、天気から何から全部偶然うまくいって。この偶然の産物を見てもらったらきっといい感じだと思いますよ。

──たぶんみうらさんが動いて、いろんな人にこうやって取材を頼んでるんだろうなっていう。

安齋 頼んでるよ。

──ひとり電通が。

安齋 ホント悪いヤツだから(笑)。ああいうふうに考えていろいろやってるように見えないのがいいよね。

──その種明かしをしたんで驚いたんですよ。

安齋 そのことをビジネス書的な感じのテイストで書けば、それがひとつのギャグになってるってことなんでしょ、きっと。でも、そうは思えないもんね。ここまで言う? っていうおもしろさだよね。

──唯一ちゃんとしたビジネス的視点があるサブカルの人ですよね。

安齋 あの人だけは損してないからね。いい時計してるもんね(笑)。やっぱり人間、慰謝料を払えるぐらいにならなきゃダメだよな。ドーンと一発二発払えるようにならなきゃダメだな。

(取材・文/吉田豪)

作品紹介:映画『変態だ』

みうらじゅんの小説を安齋肇が映画化。大学でロック研究会に入ったことをきっかけに売れないミュージシャンとなった主人公の男。妻と子の平穏な家庭を手に入れるが、愛人とのSM的な肉体関係も続けていた。地方での泊まりがけのライブの仕事が入った男は妻を家に残し愛人と出かけるが、ステージ上から客席にいる妻の姿を目にし……。

監督:安齋肇 企画・原作:みうらじゅん 脚本:みうらじゅん、松久淳 出演:前野健太、月船さらら、白石茉莉奈

12月10日より新宿ピカデリーほか全国順次公開。R18指定 (C)松竹ブロードキャスティング

プロフィール

イラストレーター、アートディレクター

安齋肇

安齋肇(あんざいはじめ):イラストレーター、アートディレクター。1953年、東京都出身。桑沢デザイン研究所デザイン科を修了してデザイナーに。JALのキャンペーン「リゾッチャ」のキャラクターデザインなどを手がける。また、テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の人気コーナー「空耳アワー」にレギュラー出演し“ソラミミスト”の肩書きも持つ。漫画家・イラストレーターのみうらじゅんとの“勝手に観光協会”などの活動や、“OBANDOS”、“フーレンズ”、“チョコベビーズ”、“LASTORDERZ”などのバンド活動でも知られる。

プロフィール

プロインタビュアー

吉田豪

吉田豪(よしだごう):1970年、東京都出身。プロ書評家、プロインタビュアー、ライター。徹底した事前調査をもとにしたインタビューに定評があり、『男気万字固め』、『人間コク宝』シリーズ、『サブカル・スーパースター鬱伝』『吉田豪の喋る!!道場破り プロレスラーガチンコインタビュー集』などインタビュー集を多数手がけている。近著は空手関係者の壮絶なエピソードに迫ったインタビュー集『吉田豪の空手★バカ一代』。

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