【プロ野球】来日3年目へさらなる期待! 「2年目の対応力」で積み重ねた楽天・ウィーラーの27本塁打 (1/2ページ)
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「明日もイクワヨ!」とばかりに積み重ねた本塁打は、パ・リーグ3位タイの27本。楽天の4番・ウィーラーが来日2年目で進化を見せる数字を残した。
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■「2年目の対応力」で主要打撃成績で1年目の成績を上回る
来日当初は鮮やかだったクリムゾンレッドのヘルメットは変容した。今では、激戦を幾度も潜り抜けた勲章のように鈍く妖しい光を放っている。
今季、ウィーラーは139試合に出場、そのうち125試合で4番を張り、585打席で打率.265、27本塁打、86打点。いずれも1年目の成績を超えた(成績は10月3日現在)。
右手指で小刻みにリズムを取る打撃スタイルは、威圧感ではかつての楽天の主力打者・山崎武司やジョーンズに及ばない。しかし、チームを波に乗せるパワフルな打撃ではまったく引けを取らない。一発を放った試合でチームは18勝7敗と大きく勝ち越したことも、それを証明している。
そして何より、前年の14本塁打を上回る27本塁打は何「2年目の対応力」をよく表している。
■試合の流れを決める、狙い撃ちホームランが増えた2年目
27本塁打のうち、ウィーラーの対応力を物語る一発が2本ある。いずれも狙い撃ちで仕留めた当たりだ。
1本目は8月19日オリックス戦。安樂智大と金子千尋による投手戦は6回まで息詰まる0対0のスコアレス。その7回だった。ウィーラーが金子の初球カーブをとらえた。左翼席へ消えた放物線は試合を決める決勝ホームランとなった。
2本目は10月1日のオリックス戦。楽天打線が何度も煮え湯を飲まされてきたディクソンが繰り出す伝家の宝刀・ナックルカーブをこれまた狙って仕留めた。この一撃は、試合の主導権を大きく手繰り寄せる2ランになっている。