東京メトロ「萌え系キャラクターの性的表現」制限は差別なのか|やまもといちろうコラム (1/2ページ)
山本一郎(やまもといちろう)です。地下鉄の中でチャック全開であることに後から気付いて、露出について思いを馳せる夕暮れ時です。
その東京メトロで、いわゆる萌え系のイラストが公式キャラクターに使われたことが、性的表現の行き過ぎの指摘及び修正に追い込まれるという際どい話題がありました。
これが永遠の23歳女子の本気か……! 東京メトロのキャラクター「駅乃みちか」が鉄道むすめとのコラボで大変身を遂げる
「駅乃みちか」スケスケスカートが大物議 東京メトロ、批判受け微妙に「修正」
東京メトロのキャラクター「駅乃みちか」さんが華麗なる大変身!ビフォーアフターのレベルを超えている
ここまでなら「まあ、萌え絵に嫌悪感を示される方も多数おられるわけだから、もう少し表現を一般受けする方向に調整されれば、それでいいんじゃないの」で終わる話です。ところが、どういうわけか、それが表現における差別の話にまで発展してしまい、これはこれで興味深いところであります。
スカートが修正された東京メトロの駅乃みちかさん、実はあの表情の方が問題?
完全に服を着ている駅乃みちかを排除しなければならないぐらい性的要素は排除されるべきというなら、ほとんどの美人の女優さんをつかった宣伝などは公共の場所にふさわしくないことになると思うんだが。
— 弁護士 村松 謙 (@kmuramatsu) 2016年10月18日
萌え絵など「好きな人は好きだけど、嫌いな人は嫌い」という話から性的要素、性的表現が公共の場にふさわしいかという話に発展し、そこからさらに媚びるような表情が女性差別に結び付くあたりは昨今のこの手の話題の定番芸なのかもしれません。