週刊アサヒ芸能「創刊60年の騒然男女」スポーツ界「波乱のウラ舞台」<ゴルフ篇/強烈「ライバル争い」>(1)尾崎将司が青木功にテレビ放送でケンカを売った (2/2ページ)

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「ヨシ、それならこの後の三菱ギャランでシロクロをつけようじゃないか!」

 三菱ギャランの会場は兵庫県ゴールデンバレーGC。世界的に知られるR・T・ジョーンズJr.設計の、池とクリークが無数に点在する超難コースだ。

 青木の予言どおり、大会はAOの激突となった。柔の青木は米ツアーで鍛えたコントロールショットと巧みなアプローチ、パットで難コースを攻略する。剛の尾崎は得意のロングドライブを生かせず、イラだちを見せた。3日目、最終18番(パー5)では会心のドライバーショットが前方の池に捕まり、痛恨のダブルボギー。これが命取りとなり、青木1オーバー、尾崎4オーバーで1、2位を分けた。この時、尾崎は捨てゼリフを吐いて物議を醸す。

「造るアホウ(設計者)にやる(プレーする)アホウ。同じアホなら刻まにゃソン、ソン」

 その向こうには、してやったりと満面の笑みを浮かべる青木の姿。国内で頂点に君臨する尾崎に対し、青木には世界で戦っているプライドがあった。80年の全米オープンでは「帝王」ジャック・ニクラウスと4日間とも同組で死闘を演じ、惜しくも2位に。83年にはハワイアンオープンで待望の米ツアー初優勝。この年、欧州オープンでも優勝した。89年の豪州コカ・コーラクラシック、78年の世界マッチプレー選手権と合わせ、日米欧豪4ツアー優勝の偉業も成し遂げている。

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