【プロ野球】金本知憲監督(阪神)の決断に揺れたドラフト。大山悠輔(白鴎大)1位指名の意図、そして運命…… (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

大山悠輔(白鴎大)1位指名の意図、そして運命……
大山悠輔(白鴎大)1位指名の意図、そして運命……

「第1巡選択希望選手、阪神、大山悠輔、内野手、白鴎大学」

 その瞬間、会場はどよめいた。

 このどよめきは、ドラフトを見ていた多くの人たちの思いを象徴するものだった。

 「佐々木千隼(桜美林大)ではないのか?」「どうして投手豊作年に野手?」「外れ1位か、あわよくば2位でもいけたはず」……。

 翌日のメディアにも、大山悠輔(白鴎大)のサプライズ指名を疑問視するフレーズが並んだ。

 確かにドラフト前日までは、佐々木の1位指名でいくはずだった。しかし前日の深夜、金本知憲監督は、大山のビデオをホテルで見て1位指名を決断、当日の昼にスカウト、球団社長、オーナーを説得し了解を得たという。

 なぜ金本監督は一夜にして大山にして惚れこんだのだろうか?

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■大山指名を決断した金本監督の思い

 金本監督は、開口一番、大山の打撃フォームを「しなやかで強い!」と表現した。

 大山は大学日本代表の4番を経験しているとはいえ、現段階では長距離砲というイメージでは薄い。むしろ、懐が深くて広角に打てる、対応力の高いアベレージヒッターという印象だ。

 阪神の選手でいうと、同じく懐が深く、対応力に優れた北條史也を一回り大きくした感じに見える。

 のどから手が出るほど欲しい右のスラッガー。内野手の陽川尚将、金本監督が就任時から目をかけてきた江越大賀がいるが、現段階では期待に応えられずにいる。

 2人とも当たればオーバーフェンスする力は持ち合わせていても、一線級のプロの投手が投じる変化球に対応しきれず、バットは空を切り、手玉に取られるシーンを嫌というほど見せられてきた。

 バットに当たらなければ始まらない。大山指名を決断した金本監督の思いはこのあたりにも起因しているのではないだろうか。

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