【プロ野球】ささやき、背面投法、目くらまし……。昭和プロ野球、驚きの“王貞治”対策 (1/2ページ)

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昭和プロ野球、驚きの“王貞治”対策
昭和プロ野球、驚きの“王貞治”対策

 どうしても止められない。そんな究極の打者がプロ野球界には極稀に現れる。最近であれば昨年の山田哲人(ヤクルト)や柳田悠岐(ソフトバンク)。イチロー(マーリンズ)や落合博満(元ロッテほか)もその類だろう。

 数々の名勝負を生んだ彼らだが、その頂点に君臨するのはやはり世界のホームラン王・王貞治(元巨人)だ。

 V9時代の巨人を支えた大打者にライバルたちはあの手この手で挑み、ときにはなりふり構わぬ戦術も登場した。

 昭和プロ野球を沸かせた“王貞治対策”をまとめてみた。

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■王シフト

 1964年、広島のスコアラーであった川本徳三と白石勝巳監督が考案した変則シフト。典型的なプルヒッターである王に対し、内外野をすべて一塁方向に寄せ、王に揺さぶりを掛けた。

 この王シフトは当時最新鋭のコンピュータを使って生み出されたことでも知られている。デビューから5年間の王の打球方向をすべてを計算し、打ち取るに合理的なポジションに配置したのだ。

 しかし、本当の狙いは打ち取ることではなかった。レフト方向をがら空きにすることで王に流し打ちをさせ、バッティングフォームを崩すのが真の目的だった。だが、王はそれを見抜き、いつも通りのフォームでいつも通りのバッティングに徹した。

 「動じなかった王の勝利」と伝えられることが多いが、他球団と比べれば、広島も王を抑えこむことに成功している。

■ささやき戦術

 打者に語りかけ集中力を削ぐ戦術。もちろん名捕手・野村克也(元南海ほか)の作戦だ。ときには歓楽街に出向き、プライベートの情報を仕入れるなど、ささやきに並々ならぬ執念を燃やした野村だが、「王には通用しなかった」と完敗を認めている。

 打席に入るまでは和やかに雑談に応じるが、いざ打席に入ると集中して動じない。よく遊び、よく打った王の「切り替え能力」は完璧だったという。

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